話題銘柄をテクニカルで斬る 2014年1月の日経平均株価はどう動くか、高ベータ値銘柄にヒントを探る!

テクニカル


アベノミクス相場がスタートした2012年12月の日経平均株価(終値)は、月初の9,458円、大納会の月末に1万395円で937円の上昇、それから1年が経過、13年12月の月初は1万5,655円、これに937円を加えると大納会は1万6,592円になる。昨年同様の勢い、株価上昇エネルギーがあるかどうかを12月の月足で確認できた。残念ながら、大納会は大引け高値で引けたものの、引け値は1万6,291円で、月間では626円しか値上がりしなかった。アベノミクス2年目の12月は、「2匹目のどじょう」が柳の下にいなかった。

「逆もまた真なり」で、月初が安ければ、月末が高くなるのではとの投資家心理が働く。一般的なアノマリーでは、「1月の月足が陽線ならその年の年足も陽線になる」と語る株式評論家は多いが、その考え方は東証開始以来の株価データを検証すると間違っている。確かに13年の日経平均株価は、大納会で年初来高値を更新した。13年1月の日経平均株価の月足は陽線で、1万688円から1万1,138円と1月月間で450円値上がりしていた。ただ、過去の統計を調べれば、月足と年足の「陰陽線」は必ずしもイコールにならず、ダマシがある。NISA(少額投資非課税制度)スタートの市場エネルギーは、大発会、今週の株価ではなく、売買代金で確認したい。

さて、世界の統計で、ドルベースで見た名目GDP(国内総生産)の11年世界構成比(%)は、1位米国が21.4%、2位中国が10.3%、3位の日本は8.4%である。次いで12年の名目GDPは米国16兆2,445億,、中国8兆2,210億,、日本5兆9,602億,で、これを考慮して、14年を推定すれば、米国は微増、日本は円安で縮小、中国は7%台の経済成長と人民元高で肥大、名目GDPの世界構成比は、米国が22.0%、中国が13.3%、日本は7.9%となろう。世界経済はG2(米国と中国)がポイント。領土問題を抱える日本外交の立ち位置は微妙で、これが日本経済、企業業績、ひいては日経平均株価の予測を複雑にしてしまう。

そこで、国際情勢を抜きにして14年相場を単純に考えたい。過去3年間の株価データで、日経平均株価との相関度(ベータ値)の高い銘柄(対象:全市場)をスクリーニングすると、高位ベータ値のランキング1位は13.0のユーグレナ(2931・東マ)、2位は10.8のデ・ウエストン・エラピテクス(DWTI:4576・JQ)である。ともに日経平均株価の非採用銘柄で東証1部でもないのは驚きだ。加えて、この2銘柄の株価の乱高下にも驚く。機械的な銘柄スクリーニングの欠点と考えるが、テクニカルに私見を交えず、ベータ値の結果に正直に受け止め、この2銘柄から日経平均株価の動きを帰納法的に予測したい。分析ツールは、ベータ値の対象期間より1年短い過去2年(3年以上にするとローソク形状が画面上では不鮮明)、週足ローソク足、13週、26週の株価移動平均線。チャートは株式分割など権利落ち修正済み。

この2銘柄の示す結論は、日経平均株価の下値は限定的で1月の月足は「陽線」の公算があること。なお、ユーグレナは12年12月の148円が13年5月に3,302円に値上がりし、22倍の大化け。DWTIは11年3月の59円が13年5月に3,755円と64倍になった。ともに新興市場の機能性食品、医薬品のバイオ関連材料株。過去3年で見れば「日経平均株価は、大型株ではなくバイオ関連の小型材料株との相関性が高い」のは興味深い。

ユーグレナ(2931) 方向感喪失で押し目狙い

ユーグレナ(2931)

ユーグレナ(2931)

週足は上場した2012年12月からと少ないがランキングトップの高ベータ値。13年5月に3,302円の上場来高値を付けた後、8月に安値991円まで調整。以降、現在まで、週足は26週線を挟んだ往来相場にあり、高ベータ値とは思えない動き。13年12月に入り13週線と26週線が接近し、横ばい、ローソクの実体も短く変化へのエネルギーは小さい。様子見。1,300円の下値支持線接近で押し目買い。目標値は節目の1,500円。

DWTI(4576) 下値固め進展で打診買い

DWTI(4576)

DWTI(4576)

週足は、2013年4月に急動意、5月に高値3,755円と急騰。6月に安値538円と急落。まさに仕手株のような値動きでリスク大、シロウト近寄らず。13年11月以降、ローソクの実体は短くなり、800円近辺での下値固めにある。足元は13週線と26週線がほぼ重なるが、ベクトルは下向きで、その下に週足が位置し「弱気」のサイン。ただ、下値支持線もあり打診買い。目標値は13週線と26週線水準の1,000円。

戻る