「衆院選と株価」 政権交代時には期待感増幅 バンザイ(解散)で買って、バンザイ(当選)で売る

夕凪所長のイベント投資100% 連載


夕凪所長のイベント投資100% 第86回

株式相場は一気に選挙モードに突入である。野田首相が解散を口にした途端に株価上昇が始まった。さらにその後も米国株価の下落に全く反応せず、日本株の独歩高が続き、毎日続いていた下落相場がウソのように消え去ってしまった。こういった現象から「選挙という要素は株式相場に強い影響をもたらすものである」ということをあらためて思い知った。

ということは、過去の選挙時の株価推移を調べると、今後の株価推移の参考になる可能性が高いと推測できる。そこで早速グラフにしてみた。グラフ中の折れ線3本はそれぞれ①過去7回の衆議院選挙について平均化したもの②前回の衆議院選挙の自民党から民主党へ政権交代した時のもの③今回の解散時のもの(11月19日分まで)である。いずれも日経平均の終値の株価推移で、衆議院解散日の株価を基準にしている。

まずは過去7回平均化した折れ線をご覧いただきたい。解散直前から上昇を始め、解散後も数日間上昇が続いている。この理由としては、各党が選挙公約について現状の不満を打破して未来がバラ色に見えるようなものを打ち出すことにより、それに株価が反応しているためではなかろうか。期待を株価に織り込む段階である。

衆議院解散前後の推移

衆議院解散前後の推移

その後株価は中だるみとなり、多少下落するが、投票日直前に再度上昇しピークを迎える。そして投票結果が判明すると株価は下落する。相場格言に「うわさで買って、事実で売る」というものがある。選挙においても、選挙結果という事実が出たところが1つの売り時なのであろう。

次に前回、民主党への政権交代が実現したときの折れ線をご覧いただききたい。解散時から10%程度の急激な株価上昇が発生していた。あのときはガソリン代が安くなり、高速道路は無料化され、子育て費用が楽になり、埋蔵金を使ってムダを省くことで、国民の痛みは伴わない大改革が起こるのではないかと、新しい政権への期待が膨らんだ。株価はその期待を織り込んだ上昇が見られたのである。

今回の解散時の折れ線は、その時の値動きと、とてもよく似ている。民主党から自民党へ政権交代が実現し、日銀と協力して円安政策が行われるという期待を株価に織り込み始めているのであろう。

以上のことから結論としては、①衆議院解散前後では株価が上昇するため買い。先物が主導して上昇するような形になるため、小型株ではなく、大型株か先物を買うのが良いであろう。②政権交代時が予想されるときには、さらに株価が上昇しやすいので、特に狙い目。今までの政権運営の不満をすべて解消し、バラ色の未来に連れて行ってくれるという期待が株価を押し上げてくれる。③選挙結果が出る直前が株価のピークとなりやすいので、そこで売り。選挙の結果が出たところが材料の出尽くしである。

つまり「解散のバンザイとともに買って、当選のバンザイとともに売る」、そう覚えておけばOKである。

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