株主総会 経営陣を知る またとない機会 「社長の器」=「企業の器」?!

夕凪所長のイベント投資100% 連載


出席者向けサービスも充実

ファンケル(4921) 週足

ファンケル(4921) 週足

優待愛好家にとって6月の宿泊旅行は危険過ぎる。3月末権利企業からの郵便物と株主優待が次々と到着するため、数日家を空けるとポストに郵便物がパンパンになる。ポストが壊れてしまうのではないかと思えるくらいである。

今年の6月上旬に家を3日間空けて戻ってみたら、予想通りにポストが満杯。郵便物を取り出すのが難しいくらいにギチギチに入っていた。あと1日空けていたら、入り切れない郵便物が出ていたに違いない。

それでも、この6月に旅行を強行したのには訳がある。昨年11月の後半から始まった日本株の上昇相場。休むヒマもなく5月後半まで一貫して上昇し続けた。その間は個人投資家にとって毎日が稼ぎ時である。この時を逃したら、またいつ上昇相場に出会えるか分からない。「明日には、この上昇相場が終わるかもしれない」という緊張感を持って相場を張り続けた。遊びに行くのは後回しである。

知り合いの個人投資家も状況は同じようで「チャンスがたくさんあって嬉しい毎日ではあるけれど、休みが全く取れず、体力的にかなりつらい」という人が多かった。確かに日中は個々の値動きを監視し続けるため、相場が終わると疲れでグッタリする。夕方以降は企業から開示された資料をチェック。夜は為替やアメリカ市場の動向を注視。朝は新聞記事をチェックし、スクープや相場材料がないか確認する。24時間休みなしの状況である。

そしてようやく5月後半に上昇相場が止まり、ひと息つけるときがやってきた。稼ぎのチャンスが小さくなってしまって残念な気持ちもあるが、ようやく休みが取れることによるホッとした気持ちもある。そこで旅行に出掛けたのであるが、最初にご説明した通り、郵便物で危うくポストを壊すところであった。

そして6月下旬は株主総会シーズンである。相場の方向感が、まだ出ない状態であるため、株主総会に出掛けることを考えている。株主総会は社長を含めた経営陣の言動を生で見られる、またとない機会である。

大企業の場合は別として、中小企業の場合は社長の器の大きさが、そのまま会社の器の大きさに直結しているように思える。長期保有を考慮した場合、とても参考になるのだ。

社長が自ら質問に答え、テキパキとした対応を見せるのであれば、とても安心感が持てる。一方で社長の声が小さく、自ら質問には答えず、常に誰かに説明を求めるような場合、長期保有は考えてしまう。

あともう1つ、株主総会に出掛けるメリットとして、総会土産や懇親会といった総会出席者へのサービスがある。特に、株主が消費者となりやすい飲食系や化粧品系の会社が力を入れている。

先日、出席してきたファンケル(4921)の総会では、無料での肌チェック、骨量の測定は、化粧品の割引販売なども同時に行っており、レジには長蛇の列ができていた。軽食とドリンクのサービスもあり、とても楽しめる内容となっている。帰りに頂いた総会土産も化粧品やサプリメントなど充実していた。

ハーバー研究所(4925) 週足

ハーバー研究所(4925) 週足

これから株主総会が行われるハーバー研究所(4925・JQ)も、化粧品の割引販売や軽食サービスなどが予定されており、とても楽しみにしている。

サラリーマンを早期に卒業し、専業投資家となって1年半経過した。サラリーマンを辞めた当初は、かなりヒマになると思っていた。会社に行っている時間を自由に使えると考えていたからである。しかし、それは違っていた。今回のような上昇相場では24時間休みなしの状況である。上昇相場が終わったとしても、株主総会への参加など、やることはいくらでも出てくる。そういった活動をサボるわけにはいかない。活動そのものが収入源に直結しているためである。考えていたほど気楽な日々ではなく、少しだけ残念な気持ちである。

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