CRバード(BCR) 医療用消耗品で高シェア

今注目の米国株! 連載


4月に入ってからの経済指標がおおむね予想を下回る中で、中国をはじめとしてグローバル景気の減速が見られている。先日の株式市場でもコモディティ関連を中心とした株価調整が見られた。

一方、欧州PMI(購買担当者指数)などの悪化を背景に、5月2日に予定されているECB(欧州中銀)会合における利下げ期待も盛り上がるなど、しっかりとした株価調整にはつながらなかった。年初からの円安を背景に中国輸出も弱くなることが予想される中で、今後も景気減速を背景とした調整に対する警戒を維持したい。

さて、本日ご紹介したい銘柄はCRバード(BCR)である。以前、ステリサイクル(SRCL)をご紹介した際に、米国の医療改革法案については少し触れたが、同社もその恩恵を受けられる企業の1つである。

基本的に、この医療改革法案の目的は、医療コストの低下、および保険カバレッジの拡大にある。この医療改革に対するコストは、医療機器企業による税金支払いを通じて調達することになっており、関連企業業績への悪影響が予想される中で、投資家による興味は低い。

確かに、この医療機器タックス以外でも、医療改革法案に絡んでは不透明な点は多く残されており、医療機器各社に対する悪影響はないとはいえない。しかし、同社が取り扱う製品の90%ほどはカテーテルや医療用メッシュといった消耗品であり、被保険者が増えれば増えるほど、業績の押し上げにつながる。

この業界は、病院を中心とした顧客が簡単に製品調達先を変更できるというリスクは存在するものの、同社は製品の80%でトップの市場シェアを有している。このシェアを維持できれば、被保険者増加による恩恵はかなり期待できよう。また近年、米国では院内感染が大きな問題となっているが、同社製品にはこの感染を最低限に抑えさせるようなイノベーションも行われており、コスト削減や医療効率改善が必須である病院に対するアピールは高いとみる。

直近の決算において、会社は成長加速に向けたリストラ策を発表しており、中長期的な株価上昇には自信が持てる銘柄である。

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