テクニカル指標入門 第3章 出来高関連のテクニカル指標 ボリューム・レシオ

テクニカル テクニカル指標入門 連載


いわばRSIの出来高バージョンです。流動性の高い銘柄に使うことで株価に先行するその特性を売買に生かします。

株価に先行するといわれる出来高をベースにして、相場の行きすぎを判断するのがボリューム・レシオです。オシレーター系指標で登場したRSIの出来高版とも呼べるでしょう。

計算方法は簡単に言うと、「ある一定期間に株価が上昇したときの出来高が、どれくらいあったか」ということです。計算期間は一般的に、14日や25日とするケースが多いようです。株価は通常、上昇時に出来高を伴うケースが多いため、上昇しているときにボリューム・レシオも高い数値を示すようになります。

使い方もRSIと同じですが、0%~上限なし、0%~100%となる数種類の計算方法があります。0%~100%をレンジとする場合は、一般的に70-80%以上を「買われすぎ」として売りサイン、20-30%以下を「売られすぎ」で買いサインとみなします。

ただし、ボリューム・レシオはある程度流動性のある銘柄にしか有効に機能しないというデメリットがあります。

例えばメジャーでない市場に上場している企業で、あまり人気がなく、売買高の少ない銘柄に用いても意味をなしません。こういった銘柄は出来高が少ないにもかかわらず、何かをきっかけに株価が大きく上昇を続けるケースが頻繁に見受けられるからです。出来高の指標である以上仕方のないことですが、この指標を使うときには一定以上の流動性を持つことが、正しい売買サインを読む条件となります。

逆にいえば、出来高がしっかりある銘柄に使えば、他の投資家の心理なども見えてきて、投資の強い味方となってくれます。また、あくまで出来高の指標であることから、指標としては補助的に使われるべきものです。指標自体の考え方が同じRSIの補助的な役割で活用することによって、より確実な売買を行うことが可能となります。

ボリューム・レシオの特徴

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