株主優待戦略 その2 「家族パワー」活用の利点とは?!

JACK流「勝利の方程式」 連載


優待条件は株数に比例せず 純粋な値上がり益享受も

今回は、実際に購入してから、さらに株価が下がった場合の私自身の対処方法を紹介したいと思います。

その手法とは簡単に言えば、IPO(新規上場)戦略の時にも記載しましたが、家族パワーを使うことです。

「家族パワー」と言われても、よく分からない方もいると思いますが、自分自身の口座以外で、さらにその優待銘柄を購入するということになります。

以前、掲載したように、その家族パワーとは具体的には、親の口座であったり、お子さんがいらっしゃる場合は親権者扱いで、一部の証券会社では、18歳以下の口座も開設できます。また配偶者などで、やや非協力的な場合は、最初に委任状を提出することによって、自分自身でトレードをすることが可能な証券会社もあります。

また、家族パワーが使えない方は、お金が絡むのでやや微妙かも知れませんが、恋人や親友と共同で対応するということもできると思います。

しかし、そのような手法は一見、ナンピン買いとなります。家族口座といえども、家計のトータルで考えれば、結局のところ損失を拡大する可能性もあるのですが、優待の権利取りにおいては、実は妙味があります。

なぜなら、株主優待の権利を取るにあたっては、一般的に、株数の単位と優待の条件が比例しない優待が多いということがあります。

具体的に、株主優待として人気のあるカゴメ(2811)は、下記の表の条件になっています。 つまり、この場合、自分自身の口座でカゴメ100株を購入した場合に、さらに100株、また100株と購入してトータル300株を保有することになっても、3000円相当の自社商品は貰えません。次のランクアップには1000株の購入が必要になり、優待の商品は3倍にしかならないのに、投資資金は10倍を要求され、この原稿を執筆している時点でも、200万円に近い資金が必要になってきます。 もちろん、1000円と3000円相当の自社商品の中身は違うかもしれませんが、実質的な価値という考え方では、ここで、3人の家族口座で各々100株ずつ購入して1000円相当の自社商品狙いで購入した方が、資金の上でも効率的になることが分かると思います。

カゴメの株主優待内容(3、9月末割り当て)
100株以上 1,000円相当の自社商品
1,000株以上 3,000円相当の自社商品

同じような例で、こちらも人気のあるマクドナルドの株主優待においても、100株でバーガー類、サイドメニュー、飲物、3種類の商品の無料引換券が1冊になったシート6枚を貰えます。しかし、200株購入しても獲得できるのは1冊になりますので、ここでも次の100株は、別の口座で購入することによって、トータル2冊を獲得できることになります。ですから、購入するタイミングが、このカゴメの場合は3回、もしくは、それなりに家族口座があれば4回、5回と当初の購入価格よりナンピンという形で対応するのが理想となります。

その上で、特に最後のナンピンで購入した株価については、ここまでに下落の度に数回の買いを入れていることもありますので、さすがに、そこからさらに下落する可能性は低く、逆に、かなりの高確率で、純粋にキャピタルゲインとした値上がり益を享受できるという展開になることが多いと思います。

ですから、結局のところ、最初の下落ポイントで購入した株価まで戻らなくても、そのナンピンした購入価格の値上がり益でカバーができます。その最初に購入した株については、ロスカットや、そもそも欲しい優待銘柄であって購入していれば、権利日前に売却せず優待を獲得して、また次回の優待権利月まで同じようなことを繰り返すのも一考だと思っております。

とは言っても、そのような協力できる家族や親せきがいないとか、やはりナンピンには抵抗がある、もしくは、ひたすら株価が下落する可能性もゼロではありません。さらには、キャピタルゲインではなく、純粋に優待をしっかり獲得したいという方もいらっしゃると思いますので、そのあたりのリスクを確実に抑えた手法を、次回に掲載したいと思います。

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