株主優待戦略 その1 権利確定日に向けて上昇傾向 安値購入狙うポイントは?! 外国にはない独特の制度

JACK流「勝利の方程式」 連載


今回から「株主優待」を使っての私なりの戦略を紹介していきたいと思います。

ちなみに、実際に株主優待を実施している企業は、統計資料などを見ると1038社になり、過去最高となる上場企業の28・5%が実施しています。この原稿を書いている時点でも新規に株主優待を発表している企業もあります。

ちなみに、私は米国、中国、ベトナムなどの外国企業の株式も保有していますが、このような株主優待を、私の保有銘柄において頂いた記憶はありません。外国では、株主に対する利益の還元は配当で行うということが原則となっていますので、株主優待というのは日本独特の制度と考えて良いと思います。

日本企業が株主優待制度を導入する目的としては、知名度を広げるための宣伝や、上場基準に抵触しないように一定の株主数の確保するため、そして何より、株価対策というものが第一にあると言われています。

少し前置きが長くなりました。では、この株主優待を用いて、どのように利益を出すのかということになるわけではありますが、まずは、下記のチャートをご覧下さい。

カゴメ(2811) 週足

カゴメ(2811) 週足

株主優待の人気銘柄の1つで、カゴメ(2811)です。
このあたりは、見てわかるように、人間の行動心理がよく現れております。3月の優待権利確定日に向かって株価は上昇し、その後下落し、また次の9月の優待権利確定日に向かって株価は再上昇するというパターンになっているのです。つまり、それだけ、ギリギリで買い込む方が多いわけです(笑)。

ですから、チャートから見れば、安値で購入して、優待権利確定日前で売却すれば、それなりに値上がり益を取れると思っております。

しかし、言うのは簡単かもしれませんが、その安値で購入するタイミングが難しいので、私自身のポイントをいくつか紹介したいと思います。

一番、確実に安値のポイントをつけてくるのは、当たり前かもしれませんが、優待権利日の翌日の前場の寄値であります。基本的に優待の権利を取った後なので、売却しようとする方もいらっしゃいますし、そもそも配当金もセットの企業も多々あります。その配当分は理論的には株価が下落するのが一般的ですので、そのタイミングが安値であると言えます。

しかし、そのタイミングで購入した場合に、次回の優待権利日が半年後、若しくは1年後になるのがほとんどですから、資金を拘束されてしまう期間が長いことがあげられます。

そのあたりのことを踏まえて、次なるポイントとなるのが、年に数回ある日経平均株価が暴落時のタイミングです。

例えば、リーマン・ショックであったり、震災直後の大暴落のようなケースもありますが、そのほかに、信用不安や政治混迷時、あるいは諸外国の地合いの影響を受けて、400円とか500円の暴落が年に数回はあると思います。そこで連れ安した優待銘柄を購入します。

もちろん、そこからさらに下落することも考えられますが、少なくとも、それだけの暴落でありますから、直近チャート的には最安値であることは言うまでもありません。

ちなみに、注意する点としましては、株主優待銘柄に限らないかもしれませんが、基本はとにかく安値で購入することが必須になります。権利確定日翌日や暴落時に前日の終値より安くならない銘柄につきましては、辛抱強く引き続き、下値の指値で待ち続けるか、この銘柄に関しては縁がなかったとあきらめて、何せ、1000社以上の銘柄の株主優待があるわけですから、違う銘柄に方向転換する方が得策だと思っております。

なお、前述したように、ここで掲載した安値のポイントで購入しても、実際には、そこからさらに株価が下落する場合も当然ありますので、そのあたりの対応方法を次回に掲載したいと思います。

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