ペプシコ(PEP) 米国内売り上げ主力で海外に成長余地

今注目の米国株! 連載


株式市場におけるテーマに大きな変化はなく、相変わらずしっかりの値動きとなっている。

この3月から始まる米政府による自動歳出削減についても、GDP(国内総生産)への悪影響は限定的との見方から、投資家による懸念は高まっていないようである。しかし、今3月期における企業の成長見通しは低下基調にあり、需要回復を背景とした景気回復タイミングには依然として自信が持てない。

経済成長と株価との間にギャップが感じられる中で、今回はペプシコ(PEP)を推奨したい。同社はペプシコーラで有名な食品・飲料会社の最大手であるが、同社最大の強みはその販売網にある。

コーラを中心とした炭酸飲料による成長率はせいぜい年間1-2%と高くないものの、競合社からの攻撃に対する同社のディフェンス力はすごい。競合社が新たな飲料ブランドを作り出したとしても、小売店への販売網がなければ消費者には届かない。同社はこの販売網をコントロールすることで、競争から身を守ると同時に、その新商品を同社網に加え、利益を稼ぐことも可能である。

また、これを聞くと驚く方もいるかもしれないが、実は同社営業利益の6割程はポテトチップを中心とした食品販売から得られている。同社の成長を計る場合、飲料事業よりもこの食品事業を見ることが適切であるように思う。菓子商品の価格上昇に対する消費性向に悪化は、極めて低く、昨今の忙しい消費者ライフスタイルのニーズもつかんでいる。

同社はコカコーラ(KO)と異なり、米国売り上げが依然として全体の半分程を占めており、成長率の高い海外展開への余地もまだまだ残されていることも、今後の成長期待を高めよう。

2006年に現在のCEO(最高経営責任者)が就任して以降、商品投資に対するリターンを生めていない、商品デリバリーが上手く行われていない、といった批判が多く聞かれ、確かにこれまでの株価パフォーマンスはイマイチであった。しかし、同社事業の強さ、収益力自体は損なわれておらず、自社株買いや配当支払いなど、株主還元もしっかり行われている中、今後の株価上昇ポテンシャルは高いとみる。市場全体の株価が高い水準にある時こそ、同社のような優良企業による強さが市場では注目されよう。

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