Eストアー(4304) 差別化戦略は結実期へ

平野憲一の相場表街道/裏街道 連載


Eストアー(4304・JQ)の石村賢一社長とは、第15期事業報告書の中で、筆者がインタビュアーになって、過ぎた2013年3月期の業績内容と、14年3月期の取り組みと業績見通しを聞いている。

Eストアー(4304) 週足

Eストアー(4304) 週足

その時、石村社長は、「ITビジネスの変化のスピードに対応し、他社サービスとの差別化を図るため、過去最大の資金投下をするので、売り上げはともかく利益は大きく落ち込むことを許してください」と言っていた。その14年3月期は、連結営業利益5億5,100万円(13年3月期は6億4,400万円)、経常利益5億5,400万円(同6億5,900万円)、純利益3億2,300万円(同3億8,900万円)と予想通りの減益となった。しかも、この期だけでなく15年3月期連結予想も、増収ながら減益が続くとして、株価は、13年5月8日の1,900円を高値に、15年2月9日までなんと21カ月にわたり低迷してしまった。その間の安値は14年5月20日の845円と半値以下に下がり、15年2月9日引け値は990円。

しかし、2月10日に発表された15年3月期第3四半期連結決算は、通期予想に対する進捗(しんちょく)率が、売り上げこそ71%だが、営業利益103%、経常利益103・3%、純利益111・2%という好調なものだった。それを受けて急騰後、現在若干調整の形になっているが、ここからの押し目は買いとみる。

この決算は、石村社長が13年に筆者に言っていた戦略のブラッシュアップにめどが付いたことを意味しているのか。それを確認するため、先日久しぶりに会った。主力のショップサーブは順調に推移しており、新しい領域である本店代行サービスも、ショップサーブと同じ20兆円の市場規模に育つ見通しで対応している。さらに進んでEコマース(電子商取引)のすべてを一元管理できる「パーク」も数年後の完成を目指している。同社の趨勢(すうせい)に期待する。

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