ライト工業(1926) インフラ整備の恩恵大

平野憲一の相場表街道/裏街道 連載


ライト工業(1926)は2月3日に2015年3月期の連結業績予想を上方修正した。内容は、売上高835億円を860億円(前期比7.2%減)に、営業利益47億円を61億円(同7.3%減)、純利益を30億円から38億5,000万円(同3.1%減)とするものだが、前期に対する減収減益からは逃れられず、クイックコンセンサスの数字からもかなり見劣りするものだった。このため、1月28日の直近高値1,210円から、2月16日安値1,015円へと売られている。

ライト工業(1926) 週足

ライト工業(1926) 週足

ご存じの通り、道路や橋、上下水道のインフラは老朽化の危機に瀕しており、その整備は喫緊のニーズだ。同社は、法面(のりめん)保護工事、地滑り対策工事、基礎・地盤改良工事などの特殊土木工事の専業大手で、圧倒的技術競争力を持つ。ニーズの大きい道路や鉄道の建設、港湾の堤防補強、トンネル、橋梁(きょうりょう)、大型構造物の沈下防止など、さまざまな分野での、継続的な受注が期待できる。話題のリニア中央新幹線関連でもある。これからますます高まるインフラ整備業界のトップランナーとして先行きの見通しは明るい。売上高総利益率の上昇もそれを物語っている。アベノミクス・国土強靭(きょうじん)化計画という時代の流れに乗り、趨勢(すうせい)的上昇が考えられる企業の押し目は、買いとなるのが投資の基本だ。今回、業績上方修正と同時に期末一括配当予想を、従来予想の10円から14円(前期実績10円)への増額も明らかにした。

2月16日の引け値1,020円は、75日移動平均線(1,027円)を切ってきたので、チャートの形はあまり良くない。さらに1月14日の安値996円を切ると若干調整に手間取るかもしれないが、上記の理由によりここはおいしい買い場に見える。しかも、ここで踏ん張れれば、戻りは意外に早いのではないか。

著者紹介 平野 憲一(ひらのけんいち)
1970年立花証券入社、2006年執行役を経て、2014年7月独立。現在、ケイ・アセット代表。“株一筋40年”のマーケットアナリストとして鋭い分析に定評がある。メディアへの出演多数。日本証券アナリスト協会検定会員。
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