桧家HD(1413) 有望子会社持ち活躍期待

平野憲一の相場表街道/裏街道 連載


平野 憲一氏

平野 憲一氏

今年はアベノミクスの正念場と言われるが、アベノミクスの基本であるデフレ脱却の1丁目1番地が不動産だ。しかし、不動産価格の上昇で勝負するバブル型の不動産株人気はもう来ない。これからの不動産業の主流は、不動産に高い機能性を持たせる、いわゆるリノベーションを競うものになる。そんな時、新規公開後2万円以上になって話題を集めたビーロット(3452・東マ)が出た。不動産業の流れを評価したためで、今年の不動産株人気の特徴を暗示している。不動産リノベーション関連の出遅れ株の循環物色が予想される。

桧家ホールディングス(1413・名証2部)は関東中心の規格型注文住宅の施工会社だが、2008年12月期から増収増益を続けているにもかかわらず、連結予想PER7.12倍、配当利回り3.81%と割安感が目立つ。同社の時価総額は178億円だが、同261億円の、全国をテリトリーとする連結子会社、日本アクア(1429・東マ)を持つ。そして、最近不動産コンサルの子会社を作ったが、これが大きな買い材料と筆者はみる。この子会社は不動産リノベーション事業を見据えたもので、業務内容はビーロットとほぼ同じ。また昨年、新分野の介護老人ホーム、保育・学童クラブの運営会社を買収した。子育てから老人介護までの一貫ラインを獲得したことにより、本業の箱モノとその中身のシステム運営のシナジーで、不動産リノベーションの新しい形として、(現在はまだ収益は出ていないが)、今後大きく育つ可能性を秘めている。昨年5月に、悲願であった東京丸の内1丁目に本社を移転した。株価は7月の高値1,447円から、現在1,311円と軽い下げトレンドの中にあるが、自分より体の大きい長男と、将来性のある次男・三男を持ち、名古屋2部にひっそり隠れている同社、中央での活躍が期待される。(本紙1月28日付1面)

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