ワイエイシイ(6298) 電力改革関連として浮上

平野憲一の相場表街道/裏街道 連載


平野 憲一氏

平野 憲一氏

今年は、アベノミクスの正念場相場だ。しかし、国債格下げに遭っている今、財政政策だけでなく金融政策も自由度は狭められているので、正念場とは成長戦略そのものの正念場なのだ。そんな時起きたのが、自民・公明推薦の改革派知事候補が敗れるという佐賀ショック。成長戦略は、総論賛成各論反対で難航が予想される。そこで、各論反対の弱いところを突くことになろう。それが電力改革だと筆者は考える。社会に根差した矛盾を改革するのは難しいが、国鉄や電電公社改革のように、企業が対象ならば突破は可能だ。電力小売は、4月から本格化し、垣根を越えた発送電分離と、電気工事会社の再編成が実現しようものなら、電力料金が大きく下がり、日本の競争力が高まり、成長戦略の最も華々しい成果になるではないか。

ワイエイシイ(6298) 週足

ワイエイシイ(6298) 週足

今年の相場の柱の一つが電力関連と想定して、取材を続けているが、前回の西華産業(8061)だけでなく、何か面白い電力関連銘柄はないかと考えたら、ズバリ身近にあった。昨年12月3日にここで紹介したワイエイシイ(6298)だ。上期の営業利益が2億円の赤字なのに通期7億円の黒字予想を堅持している理由をいくつか述べたが、その一つに、子会社化した電力関連の大倉電気の下期の受注増があったではないか。何度も昭島の本社を訪ねた仲なので、新年のあいさつを兼ね電話取材を試みた。もちろん、2月10日に決算発表を控え、数字的な情報は得ようもないが、筆者の感じでは、大倉電気の電力インフラ関連事業は予想以上の伸びをしているようだ。同社は半導体・液晶関連の割安株だが、今後アベノミクス電力改革関連銘柄として大いに注目されそうだ。ここ3年のもみを抜ければ、2011年高値1,177円を目指すことになろう。期待。

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