イントランス(3237) 新プロジェクトの展開を買う

平野憲一の相場表街道/裏街道 連載


平野 憲一氏

平野 憲一氏

初日の動きが1年の相場を暗示すると昔から言われてきたが、2015年相場を占う大発会の動きは、不明確に上下し、まるではっきりしないものだった。しかし、受け渡しベースの初日である14年12月26日は、建設、不動産、電力の内需系が買われ、未(ひつじ)辛抱の年へのシグナルが出ていたように思える。

にぎわった業種の一つが不動産だったのは、アベノミクス・デフレ脱却が本年実現の期待が高まる中で当然のことかもしれないが、作年末のビーロット(3452・東マ)の驚異的動きも今年の相場を暗示しているかのようだ。予想PER100倍を超え、PBR(株価純資産倍率)も30倍では、ビーロットは買い難いという読者には、スケールの面で比較にならないが、イントランス(3237・東マ)はどうか。事業内容はビーロットとほぼ一緒だ。昨年11月に、今15年3月期通期業績予想の上方修正を発表したが、今期は3カ年の中期経営計画初年度で、それは修正後今期売上高60億円が、16年81億円、17年110億円の目標となるものだ。また、今期は念願の復配を予定しており、筆者としては若干心配していた大多喜ハーブガーデン再生プロジェクトも、単月黒字化が見えてきた。

来期以降も麻生社長の企画力に頼るプリンシパルインベストメント事業(自己勘定での事業展開)だけでなく、SPC(特定目的会社)を使う100億円規模の大型プロジェクトへの参画で売り上げを伸ばしていく予定だ。新しいプロジェクトはいくつかが進行中とのこと。また、不動産仲介や建物管理営業の強化で、さらなるスケールアップと収益安定の道筋が見える。株価は13年5月に348円の高値を付けた後、長期間のもみ合いで、現在100円ほど下にあるが、復配や新プロジェクトの展開を考えると、そろそろ動きだすタイミングに来たのではないか。

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