本間宗究 相場の醍醐味 干支から見る2015年

本間裕 相場の醍醐味 連載


2015年は「乙未(きのと ひつじ)」という暦になるが、「乙」が意味することは、「甲」で出た芽が「ひょろひょろと伸びる様子」であり、また、「未」は「昧」につながり、「世の中が暗くなる様子」を表している。そして、二つを合わせて考えると、「15年」は「14年に起きた出来事」が、より一層、進展しながら、同時に、「世の中が暗くなるような事件」が起きることが予想されるが、この点については、「デリバティブ(金融派生商品)の完全崩壊」が考えられるようである。

つまり、「14年10月」に、「FT」で報道された「デリバティブのルール変更」であり、実際には、「第2のリーマン事件」が起きる可能性のことだが、この「デリバティブ」については、総額が「700兆ドル(約8京4000兆円)」という、まさに、天文学的な数字になっている。しかも、本来ならば、「07年から08年の金融大混乱期」に、全てが明らかになるはずだったが、実際には、「飛ばし」のような状態になっており、いまだに、人々が問題点に気づいていないのである。

このように、「15年」に予想されることは、最初に、「金融界の大量破壊兵器」と呼ばれる「デリバティブ」の完全崩壊だが、今回は、「08年のリーマン・ショック」の時とは違い、「量的緩和(QE)」という名の「先送り政策」が使えなくなっているのである。そのために、今後は、「国債価格」の下落とともに、全ての先進国で「紙幣の大増刷」が始まるものと思われるが、この時に起きることは、多くの予想に反して、「株式」や「貴金属」の値上がりだと考えられる。

つまり、富裕層から「質への逃避」が始まる状況のことだが、実際には、「預金」や「国債」などの「フィアットマネー(政府の信用を基にした金融商品)」から、「貴金属」や「株式」、そして、「土地」などの「実物資産」へ、急速に資金が移動することが予想されるのである。そして、過去のパターンでは、その後、徐々に、一般大衆へと、この動きが広がっていくことも予想されるのである。

そして、最後の段階では、「お金を受け取った途端に、市場で、商品に交換する」という「換物運動」にまで発展するものと考えている。つまり、このことが、いわゆる「ハイパーインフレ」と呼ばれるものであり、基本的には、「インフレ率」や「金利」が「10%台」に到達した時点で、このような状態に変化するものと考えているが、それまでは、いろいろな市場で、バブル状態が発生することも予想されるようである。

15年は、日経平均が2万円を超えて、3万円を目指す動きになるものと考えているが、基本的には、全体の底上げ相場を想定している。

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