特報 セブン参入のドーナツ戦争 ミスド(ダスキン)に試練

特報 連載


レジ横陳列の勝算は?

11月27日、セブンイレブンが「セブンカフェドーナツ」の全国展開を宣言した。レジカウンター横に専用ボックスを置き、セブンカフェ購入者の「ついで買い」を狙うというもの。既に10月末から関西方面の店舗で導入を開始しており、来年8月末までに全国での展開を目指すという。

ネットで検索をかけると、購入した人の書き込みが多数ヒットする。ミスタードーナツ(ミスド)と並べて写真をアップしている人もいて、ちょっとした騒ぎになっている感じだ。

確かに公表されたリリースを見ても、形状といい大きさといいミスドにそっくりだ。それでいて値段は大体1個100円。140円以上が主流のミスドと比較するとだいぶ安い。

種類はまだ11種類で、販売を開始した店舗1カ所当たりでは6種類くらいしか置いていないらしいので、ミスドの種類数に比べるとだいぶ少ない。

東京都内はまだごく一部の店舗でしか販売していないらしい。筆者の仕事場の近所の店で、どこで売っているのか聞いたところ、「関西中心で東京都内はまだほとんど始まっていないはず。直営店では販売しているのかもしれないが、FCの店で売っているという話は今のところ聞いたことがない」という答えが返ってきた。

セブンカフェがコーヒー市場の勢力図を塗り替え、缶コーヒーが大打撃を受けたことは記憶に新しい。セブンがやり始めると市場自体が変わってしまうのではないか、と考える“空気”が、“ちょっとした騒ぎ”の原因なのかもしれない。

影響を受けそうなドーナツ屋といえば、ミスドとクリスピークリームドーナツといったところ。かつて存在したダンキンドーナツはセゾングループと組んで上陸したが、後にパートナーを牛丼の吉野家に変え、その吉野家が撤退を決めたのが1998年である。

ダスキンの連結業績推移

ダスキンの連結業績推移(クリックで拡大)

著者紹介 伊藤 歩(いとう あゆみ)
ノンバンク、外資系金融機関など複数の企業で融資、不良債権回収、金融商品の販売を手掛けた経験を持つ金融ジャーナリスト。主な著書に「TOB阻止 完全対応マニュアル」(財界展望新社刊)
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