第16回 CYBERDYNE(7779) 「夢の持てる株」の代表

平野憲一の相場表街道/裏街道 連載


平野 憲一氏

平野 憲一氏

年末相場を占う10月後半相場は今年最大の上げでスタートした。決算シーズンのセンチメントを決めるトップバッター安川電機(6506)も大幅上方修正でセンター前のクリーンヒットと言ったところ。景気後退相場を表す200日移動平均線以下での相場は間違っていると言わんばかりにわずかながら200日線を回復した。しかし、戻りはひとまず75日移動の1万5,500円、25日移動の1万5,600円前後との声が多い。夢の無い話だ。やはり株は夢が無くては面白くない。「夢の持てる株」ときたら、代表は既に話題の中心ではあるが、CYBERDYNE(7779・東マ)だろう。

同社はロボットスーツ「HAL」を開発した筑波大学のベンチャー企業。将来の可能性があまりに大きいため株価が1万円を超え、最低買付資金が100万円以上となっていたが、5分割したため買いやすい銘柄となった。

主力のロボットスーツはドイツで医療機器として保険適用になり、ほかのヨーロッパ諸国に広がりを見せている。アメリカでもFDA(米食品医薬品局)の審査が始まった。国内でもこれから福祉・医療サービス部門で採用件数が飛躍的に伸びると予想される。そつなく清掃・搬送ロボットも発売し経営的センスも見せている。企業の成長とともに資産が増える長期投資の伝説を作るかもしれない。当社株を持ち続けた投資家に億万長者続出などというそんな夢が見られる数少ない銘柄の一つだと筆者は思っている。

銘柄選択の方法の一つが国家の趨勢(すうせい)に乗ることだ。日本国の避けられない現実は人口減少・労働力不足で、それを補うため日本全体が今後機械化されていく。生産の機械化の代表がファナック(6954)なら、生活の機械化の代表がCYBERDYNEだ。

株価は8月1日に上場来高値を付けた後、程よい調整を続けて、75日移動平均にタッチしている。目先のタイミングも良いのではないか。

著者紹介 平野 憲一(ひらのけんいち)
1970年立花証券入社、2006年執行役を経て、2014年7月独立。現在、ケイ・アセット代表。“株一筋40年”のマーケットアナリストとして鋭い分析に定評がある。メディアへの出演多数。日本証券アナリスト協会検定会員。
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