第14回 コニシ(4956) インフラ関連の新星に

平野憲一の相場表街道/裏街道 連載


平野 憲一氏

平野 憲一氏

アメリカ株は高値波乱ながら明らかな業績相場に入っているが、日本はまだ政策に頼る一周遅れの金融相場。アベノミクスやオリンピックが頼りで、老朽化したインフラ整備や国土強靭(きょうじん)化工事で実需を盛り上げていかなければならないところ。しかし、インフラ関連のスターだったショーボンド(1414)も3年間で1,600円から5,070円まで上がり、さすがに最近はじり貧。交代する主役が欲しいところだが、同じ接着剤メーカーからの変身でコニシ(4956)はどうか。

ボンドで知られる化学会社だが、ボンドや化成品事業のほか、住宅関連で外装タイル用接着剤、シートフロア用接着剤、土木分野で、上下水道のコンクリート防食工事、トンネル・橋梁(きょうりょう)のコンクリートはく落防止工事、炭素繊維・アラミド繊維を使った橋梁の耐震補強工事、農業用水路工事などコンクリート構造物の維持管理で大きく売り上げを伸ばしている。トンネル崩落事故以降、全国のトンネルでの崩落防止工事が続いており、約970社の施工業者からなる「コニシベステム工業会連合会」はある意味建設・土木会社そのものだ。

コニシ(4956) 週足

コニシ(4956) 週足

また、本業のボンド生産で、海外特にアジアでの展開に積極的。中国における汎用製品の販売開始、ベトナム・インドネシアでの子会社展開が目立つ。国内も栃木工場への設備投資で生産体制の強化を図り、滋賀物流センターも建設した。

今2015年3月期は中期4カ年経営計画の最終年で、売り上げ・利益とも過去最高を記録する見通し。しかし、経常利益は目標達成だが、売上高が目標に届かず、株価は7月8日の高値2,282円をピークに10月2日の安値1,914円まで3カ月間の調整に入っていた。目先の売り物はほぼ出尽くしたと思われ反騰態勢の形になってきた。

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