第13回 日本アクア(1429) 業績好調、ファンド買い増しも

平野憲一の相場表街道/裏街道 連載


平野 憲一氏

平野 憲一氏

日経平均は9月の調整もなく堅調で、買い方のファンドマネージャーは喜びいっぱいと思いきや意外にご不満な様子。「個別株買い.先物ヘッジ」の、ヘッジ部分のロスが予想以上に多く、高い保険料を払ってしまったと悔やんでいる感じ。先週は、売り方だけでなく中間期末のヘッジ玉清算でかなり踏みが入ったと思われる。外国人投資家も日本株を、全体ではなく個々で見ている。ファンドがじっくり仕込んでいる銘柄は別格に強い。

ところが、順調に上昇してきた銘柄がある日突然急騰して、チャートで上ヒゲを出すケースが最近目立つ。昔、仕手筋が強引に株価をあげて空売りを誘い、その踏み上げを利用して売り抜ける手法を取っていたころは、長い上ヒゲは相場の終わりを意味した。しかし今、プログラム売買では重要なポイントを抜けると集中的に買いが入り上ヒゲを出すケースが多い。上ヒゲを出す銘柄は相場の終わりではなく始まりとも言える。

その意味で以前このコーナーで紹介した硬質ウレタン断熱材施工販売会社、日本アクア(1429・東マ)を再度紹介する。業績は申し分無く、一戸建て木造住宅向けだけでなく、ビル、マンション、倉庫、工場などの非木材建築への拡大で、前2013年12月期の売上高98億2500万円(前々期比51.4%増)、営業利益9億5600万円(同44.4%増)、純利益5億1200万円(同40.7%増)の実績の後、今14年12月期は売上高130億円(前期比32.3%増)、営業利益13億5000万円(同41.2%増)、純利益8億2000万円(同60.2%増)と大幅増収増益が予想される。圧倒的シェアを獲得して他の追随を許さない体制を確立するとしている。ファンドの買い増しも見られ、昨年12月のIPO(新規上場)以来の値がさ化が期待される。

著者紹介 平野 憲一(ひらのけんいち)
1970年立花証券入社、2006年執行役を経て、2014年7月独立。現在、ケイ・アセット代表。“株一筋40年”のマーケットアナリストとして鋭い分析に定評がある。メディアへの出演多数。日本証券アナリスト協会検定会員。
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