“3連休投資法”効率アップへ 移動平均カイ離率で選別

夕凪所長のイベント投資100% 連載


基本は「買いにくい時の買い」

前回の本コラムにて、土日や祝日を含めた3連休明けにおいて、数日間はTOPIXが上昇する傾向にあることを解説した。これをそのまま単純に投資戦略として実行しても悪くはない成績だが、さらにこの投資戦略に磨きをかけて、もっと成績を上げることができないか、考えてみたい。

成績を上げる最も単純で効果的な方法は、利益が上がりにくい局面においては投資せず、利益が上がりやすい局面だけを狙って投資することである。例えばの話であるが、月の前半(1-15日)という条件(=局面)では投資せず、月の後半(16-31日)という条件なら投資してみる。そんなことである。

では一体どんな条件であれば投資戦略の成績を上げることができるのだろうか。一般的によく使われる条件としては、季節、曜日、移動平均カイ離率、時価総額(大型、中型、小型)、配当利回り、PER、株価(低位株、値がさ株)などがある。一目均衡表やボリンジャーバンドなどの有名なテクニカル指標も候補としてはありだろう。

今回は「移動平均カイ離率」を使ってみた。

fig早速図をご覧いただきたい。横軸は25日移動平均に対する3連休前の終値のカイ離率である。縦軸は3連休前の終値に対する4営業日後(大抵は月曜日がお休みになるので金曜日にあたる)の上昇率である。いずれもTOPIXに関する値である。

このグラフから分かるのは「移動平均カイ離率のマイナスが大きい」もしくは「プラスが大きい」ときに上昇しやすいということである。つまりは上昇もしくは下降トレンドが強い時に限って投資し、トレンドがあまり強くないときには投資を控えた方がいいことが分かる。

投資する、しないの目安は移動平均カイ離率がプラスマイナス3%あたりである。具体的に言えばTOPIXについて、3連休の前日の終値が25日移動平均よりもプラス3%以上にカイ離しそうな場合、または逆にマイナス3%以下にカイ離しそうな場合に限って、TOPIX先物やETF(上場投信)などに買いを入れ、4営業日後の大引けで売却するのである。そうすることで移動平均カイ離率を考えない場合と比較してトータルの利益はほぼ変わらぬ一方で、1回当たりの平均投資効率が3倍近く(0.7%→1.9%)になる。

一体なぜこんなことが起こるのであろうか。下降トレンドが強いときはリーマン・ショックが起きた年のようなときである。こういった局面では3連休中にどんな悪いニュースが飛び込むか分からない。このためひとまずポジションを落として様子を見ることが多くなると推測できる。これにより週明けにポジションを落とした分の買いを入れることで上昇するためではなかろうか。逆に上昇トレンドが強いときはアベノミクス相場のような時である。こんな時はイケイケドンドン相場になりやすく、3連休明けは取引期間が1日少なく4日間しか存在しないため、買いが強く出やすくなるのではなかろうか。

実際に投資しようとする場合、マイナス3%以下にカイ離しそうなときというのは全体相場が総悲観の中にあるので買いを入れるのは相当勇気が必要である。またプラス3%以上にカイ離しそうな場合は上昇速度を警戒し、高値恐怖症が働きやすく、ここでも買うのは勇気が必要である。

結局は3連休前日に買いを入れにくいときこそ買いを入れるべきということである。ここでも相場の格言「人の行く裏に道あり花の山」は生きているようである。

夕凪所長とは…
証券界会社のプロも参考にしているサイト「ダントツ投資研究所」を主催。現在はフルタイムの個人投資家。株主優待投資を中心に読者の投資力向上を目指したメルマガ「夕凪所長の株主優待最新ニュース」も発行している。
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