第10回 コニシ(4956) 建設・土木関連として水準訂正へ

平野憲一の相場表街道/裏街道 連載


平野 憲一氏

平野 憲一氏

強い材料が出ると「引き締め懸念」、弱い材料だと「緩和継続期待」に相殺され、地政学的リスクだけで動いていたアメリカ株も、好材料に素直に反応できる「業績相場」に移った。これがS&P500指数2,000ポイント乗せの意味だ。

これに対して日欧は一周遅れの金融相場にいる。特に日本は消費税増税の第1段階の影響も冷めやらぬうちに第2段階に進まなければならない重要な時。先手先手の政策が望まれる。アベノミクスに期待する親日派ファンドの我慢もそろそろ限界にきている。日銀や政権当局の、マーケットとの温度差の無い政策を強く望む。ただ、9連騰後の利益確定で、個人もファンド筋もキャッシュがたまっているようだ。当面下げれば買い、下げなくても買いとなり、強含みの展開が持続できると考える。

コニシ(4956) 週足

コニシ(4956) 週足

また、アベノミクスへの期待と実感は否定しようもなく、昨今建設株の活況相場として表れている。今回紹介するコニシ(4956)はボンドで知られる化学会社だが、今後はインフラ整備の建設・土木関連株として大きく水準訂正してくると期待している。全国約840社の施工業者からなる「コニシベステム工業会連合会」は建設・土木会社そのものだ。トンネル崩落事故以降、全国のトンネルで崩落防止工事が続いているが、トンネル・橋梁(きょうりょう)のコンクリートはく落防止工事、炭素繊維・アラミド繊維を使った橋梁の耐震補強工事、上下水道のコンクリート防食工事等今後の公共事業からのニーズは無限に広がっている。民間分野でも、マンション外壁やタイルの補修、建物自体の耐震補強、建物内への雨の侵入を防ぐシーリング材と、同じく昭和ボンドから発展したショーボンド以上の出世が見える。株価は7月8日高値からの調整が終わり2段上げ体制に入ったとみる。

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