第4回 日本アクア(1429) 業績の伸びは迫力増す

平野憲一の相場表街道/裏街道 連載


平野 憲一氏

平野 憲一氏

公開株人気が衰えない。特にイエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長が割高と指摘したソーシャルメディア関連株の過熱人気には驚きを隠せません。業容拡大を考えると一概に割高・過熱と決めつけるわけにはいきませんが、投資家に企業の輪郭が見えないため、過度な期待感が株価を押し上げ、短期資金が群がることになります。その点実業系の公開株は、将来の姿も見えやすく、冷静なスタートとなります。

日本アクア(1429・東マ)も住宅断熱材という分かりやすい企業であったため去年12月13日にマザーズに公開した時は公開価格1,650円に対し25%高の2,061円の初値でスタートしました。その直後増収増益率の高さが見直され12月25日に4,065円と立会日数7日間で倍近い上昇を演じましたが、それから6カ月余りこの4,065円を高値とするもみ合いを余儀なくされました。

日本アクア(1429) 日足

日本アクア(1429) 日足

しかし、7月1日にこれを抜くと、翌2日には瞬間4,830円のストップ高という激しい動きに変わりました。長い上ヒゲを出してしまったため現在またも調整局面となっていますが、この上ヒゲは、仕手株が最後に出す上ヒゲとは違い、ツボにはまったシステム売買の買いが一気に突っ走ってしまった為です。半年間のモミを抜けた方向性は変わらないと考えます。

理由は圧倒的な業績の伸びです。同社は硬質ウレタンを水で発泡させる技術を特徴としておりその競争力は他の追随を許さない状況です。特に最近は住宅だけでなく、マンションや工場の断熱材として強い支持を受けています。この原料は世界的化学会社ハンツマンから供給されており、7月10日にピーターハンツマンCEO(最高経営責任者)が来日し関係強化を確認しました。業界トップ企業として業績の伸びはさらに迫力を増してくると考えます。当然株価の迫力も。

著者紹介 平野 憲一(ひらのけんいち)
1970年立花証券入社、2006年執行役を経て、2014年7月独立。現在、ケイ・アセット代表。“株一筋40年”のマーケットアナリストとして鋭い分析に定評がある。メディアへの出演多数。日本証券アナリスト協会検定会員。
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