本間宗究 相場の醍醐味 世界で最も割安な資産

本間裕 相場の醍醐味 連載


「投資の基本」は、「割安な資産に投資し、長期的な値上がりを待つ」という方法だと考えているが、現在、海外で言われていることは、「銀(シルバー)が、世界で最も割安な資産の一つではないか?」ということである。つまり、「金銀比価」という「金価格と銀価格の比率」の面から考えると、現在の「1対65」は、「銀が売られ過ぎの水準」とも言えるのである。そして、この理由としては、いろいろな要因が考えられるのだが、一つには、「中央銀行の保有量が激減した」という点が指摘できるようである。

つまり、「1971年のニクソンショック」の時まで、世界の中央銀行は「金本位制」を採用しており、この時には、「世界各国の中央銀行が、金のみならず、銀も大量に保有していた」という状況だったのである。しかし、現在では、「金(ゴールド)の保有量」だけに注目が当たり、「将来的に、中央銀行が銀を保有する可能性」については、全く無視されているのである。別の言葉では、「10年ほど前の金」と同様に、「誰も、中央銀行が銀を買い始める可能性を考慮していない状況」とも言えるのである。

また、二つ目の理由としては、「価格操作のうわさ」が指摘できるようだが、現在では、「ロンドン市場での銀価格の値決めが、8月に中止される」とも予想されているのである。つまり、「価格操作に対する厳しい捜査により、値決め業者が手を引き始めた可能性」が指摘されているのだが、この点については、今後の報道を待つ必要性があるようだ。そして、仮に、「市場価格」が操作されていたとしたら、今後は、本来の水準に戻るものと考えているが、この点については、「ニュートン比価」と呼ばれる「1対15前後の水準」が予想されるようである。

つまり、「金価格が1260ドル」とすると、「銀価格の妥当値は約84ドル」という計算になり、現在の「約19ドル」から「4倍以上の価格上昇」が見込まれるのである。しかも、今後、「金価格」の上昇が起きた時には、さらなる価格上昇が見込まれるために、現在の「銀」については、まさに、「放置された宝の山のような状況」とも言えるようである。

別の言葉では、「2000年ごろ」に「一家に1kgの金」を推奨した時よりも、現在の「銀」に魅力を感じているが、「1kgの銀が、8万円以下で買える状況」というのは、将来的に、「絶好のチャンスだった」と言われるものと考えている。そして、「10kg前後の銀」を保有するだけで、金融混乱を無事に乗り切れる可能性があるようだが、問題は、「いつまで、この安値が継続するのか?」ということでもあるようだ。

ほぼ想定通りに、低PER、低PBR(株価純資産倍率)、そして、高配当利回り銘柄の循環物色が始まったようだが、現時点での割安株は、PBRが約0.39倍の堺化学(4078)だと考えている。

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