本間宗究 相場の醍醐味 官兵衛の決断

本間裕 相場の醍醐味 連載


現在の「ウクライナ情勢」を見ていると、大河ドラマの「軍師 官兵衛」と同様の状況が展開しているようである。具体的には、「織田に付くのか、それとも毛利に付くのか?」というような決断を、現在の「ウクライナ国民」が迫られているということである。そのために、当時の「播磨」で、どのようなことが起きたのかを参考にしながら、今後の「ウクライナ」を見ていきたいと考えているが、実際には、いろいろな紆余(うよ)曲折を経たことが理解できるのである。

つまり、「播磨の内部分裂」であり、結局は、「黒田官兵衛」と「主君の小寺政職」との「戦い」にまで発展したということである。また、その後、「織田信長」が「本能寺の変」で命を落としたために、「黒田官兵衛」は「豊臣秀吉」の家来となったのだが、「過去の歴史」を即座に知ることができる「現代に生きるわれわれ」にとっても、この間の推移は、実に、予測不可能なほどの混乱状態だったようである。

そのために、「ウクライナ」を含めた「今後の世界情勢」については、「まったく予断を許さない状況である」と考えているが、このときに必要とされる態度は、やはり、「歴史の流れ」を検証しながら、「どこに、最も大きな矛盾が存在するのか?」を考えることでもあるようだ。あるいは、「過去数十年、数百年間の歴史」を徹底検証することにより、「これから、どのような時代が訪れるのか?」を考えることでもあるようだが、特に重要な点は、「なぜ、1991年にソ連が滅んだのか?」を理解することであり、また、「その後、世界の金融市場で、どのようなことが起きたのか?」を検証することである。

そして、結論としては、「文明法則史学」が教える通りに、「過去数十年間は、西洋の時代から東洋の時代への移行期だった」ということが理解できるようだが、このときに重要な役割を果たしたのが、過去のパターンと同様に、「マネーの大膨張」だったのである。つまり、「約800年前に起きた宋の没落」、あるいは、「約1600年前に発生した西ローマ帝国の崩壊」のどちらも、結局は、「マネーの大膨張」がもたらした「財政問題」と「インフレ」が、「没落の原因」だったのである。

そして、現在では、「アメリカ」を中心にした「世界的な金融資本主義」が、いよいよ、「終焉(しゅうえん)の時期」を迎えるものと考えているが、そのときに、われわれが求められている「決断」は、「預金」や「国債」などの「フィアットマネー(政府の信用を基にした資産)」を持つのか、それとも、「貴金属」や「株式」などの「実物資産」を持つのかということである。

ウクライナでは、通貨防衛のための金利上昇が始まったが、間もなく、この動きは、先進国にも波及するものと考えている。

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