システムトレード戦略 その2 疑問点「参加者全員が追随したら…」?! 過去データの成果検証も重要 機会損失の不安に耐える

JACK流「勝利の方程式」 連載


今回は、誰もが最初に感じる疑問について回答したいと思います。そもそも、コンピュータの指示通りに売買して利益が生じるのなら、相場の参加者全員が、その通りの売買を真似(まね)してしまい、結果的に利益を継続して計上することは不可能ではないかということです。

そうではない1つ目の理由として、自分自身で開発したルールであれば誰一人真似をすることはありませんので、そのあたりは心配御無用ということは理解できると思います。

それでは、ソフトの購入時に付属されているストラテジー(売買ルール)や、有料で市販されているストラテジーについてはいかがでしょうか。

結論から言えば、実際の購入時でも任意の日でもいいのですが、ソフトでバックテスト(過去の株価データで検証する)やフォワードテスト(未来の株価データで検証する)をすると明白になります。

例えば、ストラテジーが2年前に公開されたりリリースされていたら、過去10年間の株価データを収得して、ストラテジーの公開日を基準に、8年前の株価データでのバックテストと2年前の株価データのフォワードテストを行います。

当然ながら、バックテストの結果については、悪ければ公開やら発売される理由はありませんので、申し分のないパフォーマンスになっておりますが、フォワードテストにおいても、実際に確認してみると、結果が好調なものが多々ありました。

ですから、私が想像する結果と異なり、マーケットインパクトのようなものは意識する必要がないという結論に至ったところです。

もちろん、すべてのストラテジーが当てはまることではないと思いますが、少なくとも自分が入手や購入したストラテジーについては、それなりの結果になったものです。これから実際にシステムトレードを検討している読者の方は、実際に入手したストラテジーについて、すぐに本番運用を実施することなく、フォワードテストをすることをお薦めいたします。

そのあたりにつきましては、私見になりますが、特に新規で発売やリリースされたストラテジーをすぐに購入し、運用するよりも、(はやる気持ちは大変よく分かりますが)少なくとも3カ月ぐらいのフォワードテストを実施してから判断するのが賢明だと思います。

次の理由としては、資金管理面の事情があると思っております。実際に購入した方が、どれくらいの資金をシステムトレードで運用するかによって、やはり結果は異なってくると考えるためです。

一般的には、ある程度結果が出ているストラテジーであれば、資金力が多いほど、たくさんの銘柄を買う、あるいは1銘柄あたりの購入金額が高くなりますから、結果は有利になることが分かると思います。

ですから、100万円を運用する人と、500万円、あるいは1,000万円、さらには信用取引のレバレッジを効かせるか効かせないかといった選択の仕方で、購入金額や購入する銘柄が異なってきますので、マーケットインパクトが軽減しているのではないかと考えております。

そして、一番大事な理由としては、当初の私もそうでしたが、数日間、あるいは数週間でパフォーマンスが上がらない、あるいは、そもそも買いのシグナルがなかなか出ないといったところから、せっかく、それなりのテスト結果が出ているのに待つことができず、システムトレード自体を中断や中止してしまうというパターンです。そのため、同じルールを使う方が増えないということがあると思っております。

このあたりは実践してよく分かったのですが、やはり、買いシグナルが出ない場合でもシステムトレードを中止しないための、私の対策というか教訓としての考え方は、そもそもシステムトレードに固執せず、ほかの投資法でのパフォーマンスの確保というか勝負といった選択です。あるいは、そもそも株式投資の収入が全くないという状態であれば、本業や不動産投資の家賃収入といったところで気長に待てばいいのではないかというように考えるようになってから、随分と待てるようになったところです。

それによって、機会損失というか、その間の収入という観点で耐えられずに、売買をしたい焦りを含め、売買ルールの条件を緩和するカスタマイズの誘惑(結果的に本来のストラテジーよりパフォーマンスが落ちることが多い)に陥ることはなくなったところです。

次回は、2つ目の疑問の具体的な費用対効果について掲載いたします。

JACK(ジャック)とは…
個人投資家。バーテンダー、予備校講師、公務員、サラリーマンと多彩な職歴を歩む傍ら、IPO(新規公開株)で一気に長年の含み損を一掃し、1億円超の資産を築く。現在は、株式投資の大勝負やバブルのタイミングを待ちつつも、不動産投資やFXに開眼。寝る時間を惜しんで必殺技を模索中。株式・不動産を含むあらゆる投資領域において、今後どのような投資法を発掘するかが非常に注目されている投資家である。2012年3月30日、4冊目の投資書籍「サラリーマンの月収をらくらく20万増やす方法」(ごま書房新社・税込1,575円)発刊。
JACKのHP株式のブログ不動産とFXのブログを運営。
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