ユナイテッド 金子陽三社長インタビュー 竹中三佳の「株Catch one’s eye」 特別編(前編)

インタビュー 竹中三佳の株Catch one's eye 連載


ココッパは米国市場に浸透 来期業績に手応え

ユナイテッド 金子陽三社長と竹中三佳さん

ユナイテッド 金子陽三社長と竹中三佳さん

気に入った画像をスマートフォンのホーム画面に配置できるスマートフォンきせかえアプリのココッパ(CocoPPa)が大ヒットしているユナイテッド(2497・東マ)。4日に第3四半期決算を発表した。同社金子陽三社長へのインタビューを2回にわたって掲載する。

■CocoPPaはダウンロードの海外比率84%のうち35%が米国。昨年12月にはApp Storeが選ぶ米国の「App Store Best of 2013」にも選出されました。なぜ米国で人気が出ていると思いますか。

金子 単純にスマートフォンユーザー数が多いことが1つかと思います。例えば昨年2月から3月の間に米国App Store無料総合ランキングで2位になったのですが、母数が多い分、上位ランクインによる反響は大きく自然流入が多く見受けられました。またアメリカではInstagramやpinterestといった画像共有系SNSが発達しているので口コミによる拡散が効きやすく、もちろん、日本のカワイイ文化への評価が高いという理由もあると思います。

■CocoPPaはどのような広告活動をされていますか。

金子 CocoPPaは基本的に口コミによって広がったアプリなので大規模な広告は打っていません。ダウンロード数の多い米国と日本で試験的に一部実施している程度です。各国のユーザーやブロガーなどがSNSで自発的に拡散してくれるなど、ノンプロモーションでのダウンロード数増が依然として中心です。

■日本におけるダウンロード比率は16%ですが、今後の国内戦略は。

金子 マネタイズにおいては日米中心と考えていまして、コンテンツなどは海外で人気の高い日本のコンテンツ中心です。また、米国では米国独自のコンテンツをリクルーティングしています。

■メルカリやワンダープラネットなど、スマートフォン領域における有望企業への投資を継続されていますが、投資に当たって重視していることは。

 金子陽三社長金子 ユナイテッド本体から投資する場合はメルカリやワンダープラネットのように事業上シナジーのある会社に投資をしています。子会社のベンチャーユナイテッドから投資する場合はgumiやメタップスのように大きく成長する可能性を秘めたサービスやビジネスへのアーリーステージでの投資をしています。

■中国検索大手の百度(バイドゥ)と提携したCocoPPaですが中国展開はいかがでしょうか。

金子 動きだしたばかりで、詰めている最中なのですが、今回国内アプリ事業者としては初めて百度と提携をし、今後CocoPPaの中国への本格進出とユーザー数の拡大を図りたいと思っています。

■好きな事業をお教えください。

金子 私がどの事業が好きと発言してしまうとマズイ(笑)。ただ、驚かされた事業という意味ではCocoPPaですね。まさかこれほど多くの、しかも世界中の方々に使ってもらえるとは正直思っていませんでした。ユナイテッドが良い意味で、先の読みにくい事業をやっているのだなと心底思わされた事業でした。その時のインパクトの大きさは、やはりインターネットビジネスならではですし、スマートフォンビジネスならでは。フィーチャーフォンでは世界にまたがってユーザーに使ってもらうサービスはなかなか作れなかったですからね。それがiOS、Androidというプラットフォームが出来たおかげで、CocoPPaのように数人で作ったビジネスがここまで大きくなる。これは本当にすごいことだと思います。

■特に収益源となる取り組みがいったん出そろう第4四半期で成果を出し、来年度への土台作りとしたいとされていますが、現状での手応えはいかがですか。

金子 業績予想の開示はしておりませんが、第2四半期の数字はある種社内で目標としていた数値より前倒しで推し進めてこられたと思っています。第3四半期の業績発表は2月4日でしたが、今期累計の営業利益が黒字化し、第4四半期はさらに拡大を目指しておりまして、通年での営業利益黒字化という期初の目標は最低限達成したいと思っています。全社的に来年度への土台作りに関しての手応えは感じています。

竹中三佳さんのプロフィール
タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。J-WAVE「PARADISO」(毎週金曜日)の「HOT in TREND」コーナーリポーターとして出演中
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