本間宗究 相場の醍醐味 新たな5年間の始まり

本間裕 相場の醍醐味 連載


「12月7日」から「甲子(きのえね)」という暦になるが、このことは、「新たな5年間(60カ月)の始まり」を意味している。つまり、「十年一昔」という言葉のとおりに、世の中には、「10年ごとのサイクル」が存在し、また、その「10年サイクル」が、2つに分かれることが、「暦のサイクル」から読み取れることである。そして、「過去10年間」を振り返りながら、「今後の10年間」を予想することが、投資においても、大変重要な点だと考えているが、今回の「2004年から13年」の「10年間」は、「歴史に残る、極めて重要な時期」だったようである。

具体的には、最初の5年間が、「未曽有の規模で、マネーが大膨張した時期」であり、このことは、「デリバティブの残高が、約8京円にまで急拡大した」という点に象徴されるようである。そして、その後に起きたことは、「暦のサイクル」のとおりに、「07年7月」からの「金融混乱」であり、また、「08年9月」の「リーマン・ショック」でもあったが、問題は、やはり、その後に起きた「量的緩和(QE)」だったのである。

つまり、「アメリカ」を中心にして、「先進各国が、中央銀行のバランスシートを急拡大させながら、大量に国債を買い付けた」ということだが、その結果として、「過去5年間」に起きたことは、「表面的なデフレ状態」、あるいは、「人為的な超低金利状態」の形成だったのである。別の言葉では、「デリバティブ」や「国債」などの金融資産において、「質的な面での劇的な劣化」が起きるとともに、現在では、これらの資産が、実質的に、「不良債権化」しており、その結果として、現在では、「アメリカのデフォルト(債務不履行)」までもが危惧(きぐ)されているのである。

このように、過去10年間に起きたことは、典型的な「経済の金融化」であり、実際には、歴史的な「金融資産の大膨張」でもあったのだが、今後の「5年間」は、その「裏返し」の状態となり、「世界中の人々が、今までのツケを払わされる状況」が想定されるようだ。具体的には、「信用崩壊の波」が世界を襲うことにより、「実体経済」と「マネー経済」との比率が、現在の「1:20」という状況から、今後は、「1:1」という正常な状態に戻ることである。

別の言葉では、本当の「インフレ」により、今までに積み上がった「金融資産」が、「実質的な紙切れの状態」になることだが、今後、重要な点は、「お金は残高であり、インフレでしか価値が減少しない」という事実を、正確に認識することでもあるようだ。

これから日本の株式市場で起きることは、割安銘柄の循環物色だと思われるが、現時点の割安株は、リケン(6462)だと考えている。

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