スターバックスコーヒージャパン 松村壱仁執行役員店舗開発担当にインタビュー 竹中三佳の「株Catch one’s eye」 特別編(前編)

インタビュー 竹中三佳の株Catch one's eye 連載


立地イノベーションを積極展開

スターバックスコーヒージャパン 松村壱仁執行役員と竹中三佳さん毎週月曜日付で連載中の竹中三佳さんのコラム。今回は特別編として、スターバックスコーヒージャパン(2712・JQ、SBJ)の店舗開発担当を担う松村壱仁執行役員へのインタビューを2回に分けて掲載します。今回は、その前編。積極出店で高成長を持続するSBJ躍進の秘密に迫ります。

竹中 出店をする際、何を重視されていますか?

松村 PDCサイクル(plan do check)のplanの段階で日本全国を約1,000に分類し、そのマーケット分析から店舗のスクラップ&ビルドや出店検討などの成長戦略を構築・チェックするエリアポートフォリオはもちろんなのですが、やはり日本中の一人でも多くの方に最高のスターバックス体験をしていただける店舗を出すという考え方を重視しています。

竹中 出店プレゼンについてお聞かせください。

松村 私たちは常に目の前にいるプレゼン相手ではなく、その先にいらっしゃるお客さまへ向けて、ニーズにどう応えるかというプレゼンを行っています。

竹中 店舗を作る際に何を重視しているのか?

松村 例えばビジネス街であればコンセントやFree WiFiの充実、郊外のショッピングセンターであればベビーカーの通りやすい広い通路など地域特性やお客さまのニーズに対応しいかに居心地よく過ごしていただける店舗にするかを重視しています。

竹中 1,000店舗を超えたからこそ見えてきたものはありますか?

松村 特にないですね、なぜなら1,000店舗を目標にしてきたわけではないからです。SBJにはBeyond 1000 storesという1,000店舗を超えてというスローガンがあります。1,000店舗というのはあくまで通過点であり、これからも持続的な成長をし続けます。

竹中 1,000店舗を超えたこれからの戦略を教えてください。

松村 イノベーションの必要性は常に感じています。繁華街に1店舗を出店してから今日に至るまでビジネス街、郊外ショッピングセンター、ドライブスルー、病院、サービスエリア、公園、図書館内、と今までカフェがなかった場所へと出店を展開してきました。今後もこの新たなマーケットを作るという立地のイノベーションを積極的に行っていきます。また、同時にマーケットや時代のトレンド、地域のローカル色を反映させるなどのデザインのイノベーションを行い、ブランドの価値を向上させ成長を続けます。

竹中 21日に新業態であるInspired by Starbucksの2号店がオープンしましたが、なぜ今新業態の店舗を出店しようと思ったのですか?

スターバックスコーヒージャパン 松村壱仁執行役員松村 前述致しましたが成長戦略であるイノベーションの一環です。私にはこれからもSBJを成長させる使命があります。今までのレギュラー店では出店できなかったような小さなマーケットや、逆にもっと大きなマーケットなど、立地ではなくマーケットの大きさに適応した出店が出来るようにしたいと思っていました。今回のInspired by Starbucksに関しては住宅街というマーケットの中でもビジネスとして成り立つ新業態として開発しトライアル出店をしました。

竹中 現時点でどのような住宅街をターゲットとしていますか?

松村 テスト段階なのでこれからトライアル、レビューを経て検討をしますが、ある程度のマーケット、ターゲット層が存在する場所を考えています。

竹中 新業態は今後どのような展開を考えていますか?

松村 3店舗目までトライアル店として出店し、その後分析時間を設け、理想的なロールアウトモデルを本格的に展開していく予定です。初めての挑戦ですので新しい出来事や発見が多々あります。これらをきちんとレビューしてイノベーションにつなげていきたいと思っています。

竹中 2013年度ヒットランキング1位はコンビニコーヒーでしたが影響はありますか?

松村 コンビニコーヒーと、スターバックスコーヒーでは利用目的やオケージョンが異なると考えています。私たちはブレずに自分たちのビジネスをきちんとやっていくことが重要だと考えています。

竹中 ある意味今回のコンビニコーヒーはコンビニのイノベーションとも言えますね。

松村 そうですね。個人的に今回のコンビニコーヒーというイノベーションに敬意を払っています。またこれだけコーヒーが話題になったことで業界が盛り上がり市場の拡大につながったのではないかと思っています。

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