北浜流一郎 人気株発掘 日東紡(3110) ガラス繊維が住宅向け拡大中

北浜流一郎 人気株発掘 連載


最近、上向きのサプライズ(驚き)が少なくなっていた。しかし、それがやって来たのだ。

11月8日1万4026円の安値があった日経平均は、1週間で1万5000円を奪還した。まさに驚きだ。

要因となったのは為替市場での対ドル円安。なんと100円台へ下げて来た。実はこの円安には困惑だ。

次期FRB(米連邦準備制度理事会)議長に就任予定のイエレン現副議長は、14日開催の米上院銀行委員会の公聴会で量的緩和の縮小開始について、「特定の時期は決めていない。経済回復が十分でない中で性急に金融緩和をやめれば高くつく」と量的金融緩和の縮小は今後の雇用情勢を踏まえ判断する考えを示した。

量的金融緩和の継続を切望している米国市場にとっては待望した発言であり、ニューヨークダウ、NASDAQともに歓迎高となったが、気になるのは円の動向。

米国の金融緩和の継続はドル安円高要因なのに、実際は円は100円台に下げている。

これは何故か。日本の7―9月期GDP(国内総生産)が年率換算で1・9%増だったことによるとみてよい。4―6期は3・8%増だったのだ。その半分になってしまったわけで、明らかに経済は減速中ということになる。

今のところこの点が円安要因となってくれているものの、週明け以降は米国の金融緩和継続によるドル安円高。これがパワーを取り戻し、円は反発してしまう恐れがある。

日東紡(3110) 週足

日東紡(3110) 週足

そこで注目は日東紡(3110)だ。今は多くの銘柄が急反発、やや極端な上昇ぶりだ。

この株も上がってはいるのだが、スピードはスローで、自然体の上昇といえる。このため目先下げるにしても大きな反落はない確率が高く、安全度が高いとみる。

業績も問題はない。主力製品であるガラス繊維が住宅用の断熱材として需要が旺盛、製造現場はフル操業状態にあるからだ。

株価は500円台に届いたこともあり、目先小反落があり得る。それを見逃さないようにしたい。

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