公募・売り出し戦略 その6 主幹事証券で選別 IPO配分と同様の対処可能

JACK流「勝利の方程式」 連載


高割引率銘柄には注意も

前回はREIT(不動産投信)への優先順位に着目しましたが、今回はそもそもの証券会社にスポットを当てたいと思います。

「証券会社」と言われてもイメージがわかないかもしれませんが、要はIPO(新規上場株)の配分と同じように主幹事に着目するということです。

つまり、自分が懇意にしているとか、それなりに売買をしている証券会社が公募増資における主幹事になっているかどうかということです。

もちろん、すべての証券会社にそれなりの預け金額があったり、日ごろから株や投信などの売買をしている方には、愚問になってしまいますが、一般的には1社とか、それなりにお付き合いしているのは、せいぜい2社や3社ではないでしょうか。

ですから、その発表のあった公募銘柄の主幹事が、自分のお付き合いのしている証券会社なのかというところになります。

このあたりはIPOの配分と同じ考え方になります。配分時のステージ制度みたいなものを具体的に公開している社はありませんが、個人的には、一般的にIPOの配分ルールを踏襲している社が多いと感じております。

そもそも、IPOと異なって戦略的に数%のサヤを確実に取りにかかる投資法になりますが、ネット口座やネット証券での大量配分はありませんから、とにかく店頭証券の攻略ありき、ということが前提になります。

以上のことから、私自身もやはり、苦手というか全く懇意にしていない証券会社が主幹事となっている銘柄よりは、日ごろからお付き合いのしている社の申し込みに偏りますし、スケジュールが重なったときはとにかく、主幹事証券がどこの社になっているかが重要な判断となります。

さらには、ここからは推測の範囲も含まれますが、経験上、配分における年間の回数制限においてはIPOと比較して緩和されておりますから、連続した銘柄申し込みなどの制限は、そんなに意識する必要がありません。そもそも今年は、例年と比較して株高となっていることから公募増資ラッシュとなっておりますが、基本的には同じ証券会社ばかりに毎月やら毎週申し込むようなことは一般的にはあり得ません。

参考までに大手証券会社の公募増資銘柄の単独での大手店頭主幹事引受社数の表を掲載しておきます。

大手証券の公募増資単独主幹事引き受け社数
野村証券 大和証券 SMBC日興証券 みずほ証券
2011年 19社 16社 9社 8社
12年 13社 16社 6社 5社
13年 22社 21社 16社 16社

もちろん、このほか圧倒的に、電通やシャープといった大型株などに見られる場合の共同幹事が多数ありますが、そのあたりも、やはりここで掲載されている4社が中心となっております。とにかくこの4社に絞っての優先順位を取る戦略となります。

なお、優先順位と言うと、ついつい公募株の取得にかかわる手数料が無料であることもあり、(営業マンのセールストークの1つかもしれませんが)割引率の高さといったところで判断することころもあると思いますが、一般的に、過去の傾向からすれば、割引率が5%とか6%での仮条件の銘柄については、そもそも貸借銘柄ではなかったり、株不足なども発生しやすくなり、高額な逆日歩がついたり、あるいは売り禁になってしまい、そのあたりの対策に両建てなどの余計なコストが発生したりすることがあります。リスクが高まる投資テクニックも必要なことから、私の場合は、それほど選択の際の優先順位に影響されません。

ちなみに、割引率に関しましては、さすがに1%台となると手数料などを考慮すると旨みがなくなるかもしれませんが、最低でも2%以上あれば、(ある程度の株数の獲得が前提になりますが)十分に妙味があると私は考えております。

そのあたりは、もしも割引率が2%程度では妙味がないと市場参加者が判断していれば、もっともっと私自身の公募株数が申し込んだ株数だけ獲得できるわけですから、結論は言うまでもありません(苦笑)。

JACK(ジャック)とは…
個人投資家。バーテンダー、予備校講師、公務員、サラリーマンと多彩な職歴を歩む傍ら、IPO(新規公開株)で一気に長年の含み損を一掃し、1億円超の資産を築く。現在は、株式投資の大勝負やバブルのタイミングを待ちつつも、不動産投資やFXに開眼。寝る時間を惜しんで必殺技を模索中。株式・不動産を含むあらゆる投資領域において、今後どのような投資法を発掘するかが非常に注目されている投資家である。2012年3月30日、4冊目の投資書籍「サラリーマンの月収をらくらく20万増やす方法」(ごま書房新社・税込1,575円)発刊。
JACKのHP株式のブログ不動産とFXのブログを運営。
戻る