本間宗究 相場の醍醐味 異次元の超低金利

本間裕 相場の醍醐味 連載


現在、世界の「10年国債金利」において、日本だけが、「異次元の超低金利状態」となっている。具体的には、「アメリカが2.5%台」、「ドイツが1.8%台」という状況でありながら、「日本は0.6%台」というように、依然として、「1%を、はるかに下回る状態」となっているのである。そして、この理由としては、「日銀による大量の国債買い付け」が指摘できるようだが、現在では、「約172兆円」にまで、「日銀が保有する国債残高」が増えているのである。

つまり、現在では、「国債の買い手」が、主に「日銀」となっており、「黒田総裁の就任以来、約7カ月で、47兆円も国債保有残高が増加した」という状況になっているのである。別の言葉では、「年間の国家債務のほとんどすべて、あるいは、それ以上の金額が、日銀によって供給されている」という状況でありながら、誰も、この点を危惧(きぐ)していないようにも思われるのである。

別の言葉では、「アメリカがデフォルト(債務不履行)の状態になろうとも、日本だけは大丈夫だ」と考えているようであり、また、「消費税率を上げれば、国家財政は安泰だ」とも理解されているようである。しかし、実際には、「10月20日」現在で、「日銀のバランスシートが、約212兆円にまで大膨張している」というように、日本は「火の車状態」となっており、今後、「信用崩壊の波」が、「アメリカ」から「日本」に押し寄せてきたときには、「急激な金利上昇」が起きることも予想されるのである。

このように、現在の「異次元の超低金利」は、歴史上、まれに見るほどの「日銀の無謀な金融政策」によって、「かろうじて、維持されている状況」とも言えるようだが、この点については、「日本人の意識変化」が、重要なポイントになるものと考えている。つまり、「国家」や「通貨」への信頼感が存在する限り、「どれほど異常な金融政策も可能である」ということが、今回の「日本の超低金利」によって証明されたようだが、問題は、「どこまで、この状態が維持できるのか?」ということである。

具体的には、「覇権国家であるアメリカ」が、間もなく、「デフォルト」に陥る可能性が高まっているときに、「増え続ける国家の借金」に対して、「日本人の神経が、どこまで持つのか?」ということである。別の言葉では、「対岸の火事」だと思っている間は、「預金神話」が崩壊せず、「ゼロ金利の預金」を持ち続けることが可能だったようだが、今後は、「ある日突然に、この信頼感が崩壊する」という可能性が高まっているのである。

リケン(6462)のチャートが、たいへん素晴らしい形になってきたが、11月11日の決算発表には、大きな注目をしている。

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