オークファン 武永修一代表取締役社長インタビュー 竹中三佳の株Catch one’s eye【特別編・後編】

インタビュー 竹中三佳の株Catch one's eye 連載


ヤフーの「EC市場革命」はポジティブサプライズ

オークファン(3674)の武永修一代表取締役社長と竹中三佳さん毎週月曜日付で連載の竹中三佳さんのコラムの特別編。国内最大級のネットオークション価格比較・相場検索サイトを展開するオークファン(3674・東マ)の武永修一社長へのインタビューの後編です。(⇒前編)

竹中 ヤフー(4689)が「EC市場革命」の下にオーションほかの出店手数料の無料化を発表しましたが、こういった動きをどのようにみていらっしゃいますか?

武永 あれは「サプライズ」でしたね。もちろん「良い意味のサプライズ」です。EC(電子商取引)市場の成長は年約10%といわれているのですが、これによって飛躍的に加速するのではないでしょうか。5年から10年は早まるイメージですね。利用者のすそ野も拡大すると思いますし、全体の底上げにも寄与すると思います。

竹中 携帯電話会社の価格競争のように、この動きに各社が追随してくるのでしょうか?

武永 そうですね。ほかのサイトも同様に無料化が進むというよりは、各社が自社の強みを生かした戦略を打ち出し、よりすみ分けがはっきりしてくるという方向ではないでしょうか。既に、賢い消費者はきちんとサイトを使い分けています。本を買うなら配送力の高い「amazon」。ファッション関係や食品、女性の好むものならご当地ものに強く品ぞろえが豊富な「楽天」。レアものを探すなら「Yahoo!オークション」。という具合です。こういった特徴がより明確になって市場全体が活性化していくのではないかと思います。

竹中 では、オークファンさんにとっては追い風だと?

武永 もちろんです。EC市場の活性化は当社にとってもポジティブです。当社はオークションの情報だけを提供しているイメージがありますが、ショッピングサイトの情報提供もしていますので、市場の活性化、利用者増は収益増に直結します。

市場のけん引役を目指す

竹中 ところで、事業リスクについてもお聞かせいただけますか?

武永 情報社会において常に比較ニーズは存在しますので、利用者の減少は考えにくいですね。まあ、これはどの会社においても同じだと思いますが、やはり同業他社の参入でしょうか。新しい会社の出現というよりは、既存のメガ企業、例えばGoogleさんが同様のサービスを始めたら確かに脅威ですね。ですが、これまで培ってきたノウハウや取引関係、膨大な蓄積データがありますから、十分応戦できると考えています。まだまだ成長過程ですから、新規参入を恐れるよりも、自社のサイトをどんどん発展させて市場のけん引役になるように注力していきたいですね。

竹中 上場されて半年が過ぎましたが、資金調達以外にメリットはありましたか?

武永 一言でいえば知名度の向上です。社会的信用が高まると、取引先の新規開拓や採用活動にも有利に働きます。そして、こうしてメディアに取り上げていただく頻度が急増しました。メディアに紹介されることで、多くの消費者の方に存在を知っていただくことができます。視聴者が自分のお宝を鑑定してもらう番組があるのをご存じでしょうか。先日、その番組の司会者の方とお話もしましたが、当サイトは、自宅で手軽にできるお宝鑑定みたいなものなのです。テレビでやっているようなすごいお宝じゃなくても、「これって価値があるのかな?」と思ったときに、サイトで検索すれば、需要と供給のバランスによる物の価値を知ることができます。「オークション」と聞くと少し縁遠く感じてしまう方もいるかもしれませんが、生活に密着した消費者のためのサイトでもあるので、より多くの方にサイトの存在を知っていただき、皆さまに身近に感じていただけるサイトに育てていければと思います。

竹中 将来的には東証1部を目指されますか?

武永 当然考えてはいますが、いついつまでに東証1部ということではなく、業容の拡大に伴って、自然と1部指定となるのが理想ですね。とにかく今は本業に邁進し、世界における唯一無二の存在を目指します。

イラスト:竹中三佳【取材を終えて】

気さくで人間的魅力にあふれた武永社長。何度にもわたり、丁寧に対応していただきました。実は、同社のユーザーは80%以上が30歳代以上、さらに、65%以上が40歳代以上なのだそうです。使わないけど捨てるのがもったいない。そんな時は、私も「オークファン」経由で使ってくれる誰かに託したいと思います。リユースはエコにもつながりますし、お小遣いになったらちょっとうれしいですよね。これからの「オークファン」の挑戦と成長に期待しています。

竹中三佳さんのプロフィール
タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。J-WAVE「PARADISO」(毎週金曜日)の「HOT in TREND」コーナーリポーターとして出演中
戻る