テクニカル指標入門 第1章 トレンド追従型のテクニカル指標 一目均衡表

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「雲」で有名な一目均衡表は、時間的な概念に注目した指標です。売買サインは多岐に渡るのが特徴です。
一目均衡表とは、戦前に都新聞(現在の東京新聞)兜町担当記者であった一目山人(いちもく・さんじん)氏が考案したもので、時間的な概念に注目していることが特徴のテクニカル指標です。なかでも「雲」を使ったトレンド判断が有名です。

一目均衡表は、基準線、転換線、3つのスパン(先行1、先行2、遅行)の5つの線で構成されています。基本的には「相場は売りと買いの均衡が崩れた方向に動く」というコンセプトの元に作られています。5つの線が絡み合うため、分析方法や売買サインは多岐に渡ります。売買サインとしては、基準線と転換線、株価と遅行スパンのクロスで判断する方法や、先行スパンの形成する帯(雲)を目安とする方法などがあります。

この中でも多くの投資家に注目され、市場への影響力が大きいのが「雲」の存在です。雲とは、2本の先行スパンで挟まれたゾーンのことで、「支持帯」あるいは「抵抗帯」と呼ばれます。簡単に言えば、株価が雲の上にある場合、雲が下値支持帯となり、一方、株価が雲の下にあると、雲が上値抵抗帯となります。雲が厚いと支持・抵抗力が強く、薄いと弱いとされています。

一般的に雲を下抜けると売りサイン、上に突破すると買いサイン、雲の中に埋まっている間は相場の方向性が定まっていない、と判断します。また、2本の先行スパンが交差する時は、相場転換のポイントとして、注目されています。

なお、考案者の「一目山人」とはペンネームで、本名は細田悟一氏(1898年-1982年)です。戦後には、日本証券新聞にコラムを持つなど、高名な株式ジャーナリストとして活躍した人物です。

一目均衡表 特徴

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