竹中三佳の「株Catch one’s eye」 Part.17 サラCEOの手腕

竹中三佳の株Catch one's eye 連載


竹中三佳先月末に大きな社長交代のニュースがあった日本マクドナルド。新社長に就任したのは、カナダ出身で、マレーシアとシンガポールのマクドナルドを統括するサラ・カサノバ氏という女性です。

サラCEO(最高経営責任者)といえば「えびフィレオ」や「クォーターパウンダー」などのヒット商品を世に出したマーケッター。「えびフィレオ」が発売された当時は、今までになかったプリップリの海老の食感のハンバーガーの虜(とりこ)になった人と、CMに出演していたモデルのエビちゃんこと蛯原友里さんに魅了された男性陣で店内がにぎわっていたのを覚えています。

イラスト:竹中三佳そんなサラCEO率いる新体制下で早速改革が始まったようです。

マクドナルドは今月13日から単品メニューを一部値上げするなど価格体系を見直すと発表。テナント料や来客数など店舗の立地条件から価格を設定、空港や都心店などでは50円以上の値上げとなる商品がある一方で、低価格帯の商品を集めた「Value Picks」をはじめ、昼食時間帯の割安な「マックランチ」や「バリューセット」などの、セットメニューは価格を据え置き、全体の売上高を約1%増加させる見込みだそうです。

8月の既存店売上高は、前年同期比で1.9%減と2カ月連続の前年割れとなり、日本マクドナルドホールディングス(2702・JQ)の2013年12月期は、2期連続の営業減益になる見通しとのこと。それでもヒット商品を生んだ実績のあるサラCEOの今後の改革に期待したいと思います。

【編集委員Zのコメント】
日本マクドナルドホールディングスの株価は8月9日発表の第2四半期(1-6月)決算後に大きく調整した株価も目先の底を打ち、現在はリバウンド局面。ここからは業績立て直しの期待が先行する相場と言えます。また、08年以降は株主優待権利取り確保の買いを交えて、秋口から12月上旬にかけて株価上昇の習性があります。しかし、今回のトップ交代は、デフレ経済脱却を目指す日本経済を象徴するトピックスでもありますね。

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