第3章 テクニカル指標を組み合わせて使う 信用残高と出来高

テクニカル テクニカル指標 活用と応用 連載


多くの投資家は、目先のローソク足やゴールデンクロスなどのテクニカルな変化には非常に敏感ですが、意外と信用残高や出来高など需給面の変化に対しては見落としがちです。ここでは、信用残高や出来高と株価の関係を見ていきましょう。

前項で、紹介したボリンジャー・バンドとMACDの組み合わせは、トレンドの転換点での売買ポイントを見つけるための組み合わせでしたが、ここで紹介する移動平均線とRSIの組み合わせでは、トレンドが継続されている場合の押し目を見つけることが得意な組み合わせとなります。

信用残高の見方 活用と応用編

信用残高とは、信用買い、信用売りでまだ決済が終わっていない建玉の残高で、買い建玉の残高を(信用)買い残、売り建玉の残高を(信用)売り残といいます。

一般的に、買い残の増加は株価の先高、売り残の増加は株価の先安が予想されることになります。信用取引の残高は、その制度上必然的に6ヶ月間の決済期限内に反対売買されるため、買い残(売り残)の増加は将来の売り注文(買い注文)の増加要因となるからです。言葉を変えると、上昇トレンドにあっても、買い残が多く残っていると、株価の上昇には大きな抵抗があることを示します。逆に売り残が多いようだと、軽やかに上昇する可能性が高くなります。また株価が急激に上昇や下降したりすると、建玉を残していた投資家による投売りや追証の発生よって、さらに株が急騰したり、暴落したりするので、株価の急変時には、信用残の数値は常に警戒しておく必要があります。

この二つの値をパーセンテージで表したのが信用倍率(貸借倍率:買い残÷売り残)で、倍率が大きいほど、買い残の割合が大きいことを示しています。

出来高の見方 活用と応用編

次に出来高と株価の関係も見ていきましょう。出来高とは一定の株価で約定が成立したとき、買い注文と売り注文が出会った数量のことです。

「出来高は株価に先行する」と言われ、銘柄の人気の裏づけが反映された数値とも言えます。一般的には、

[1]出来高が減少から増加に反転→株価の反転。
[2]出来高の減少→株価下落。
[3]高値圏で株価急騰前例にない出来高を伴うと株価はピーク。

といったことが予想されます。

出来高は、いわばその銘柄につぎ込まれたエネルギー。商いが活況になれば、上昇相場への展開に期待が持てるというわけです。

出来高を表す指標として、ボリューム・レシオや株価帯出来高、出来高を横軸、株価を縦軸にして1本のラインにした逆ウォッチ曲線なども手軽に利用できる指標です。

出来高指標は、株価の長期的な動きを見る上で有効です。

信用残高と株価の関係

戻る