IPO社長会見 モバイルクリエイト(3669) 日本初の技術で運送業界の通信インフラを塗り替える

IPO 個別 社長会見


村井雄司社長

村井雄司社長

モバイルクリエイト(3669)が12月19日、東証マザーズに新規上場した。公開価格3000円に対し、2・3倍の7000円で初値を形成。上場当日の記者会見で村井雄司社長=写真=は次のように語った。

待ち受ける膨大な「買替需要」…当社は旅客運送・トラック運送業者に対して「車両位置情報」をベースにした動態管理システムの開発・販売・保守を行う移動体通信事業者。これまで全国500社以上、約2万3000台の導入実績を持つ。主力は業務用無線システム「ボイスポケットトランシーバー」。例えばタクシーの配車はアナログ無線が主流だったが、これを独自技術でNTTドコモの通信網に変更。専用機器をオフィスと車両に置くことで日本全国どこでもリアルタイムの通信を可能にした。日本ではトラック向けアナログ無線が2014年3月、タクシー向けが16年5月をもって廃止されることから膨大な乗り換え需要が見込まれているものの、現在は競合他社が存在しない。

フロー&ストックで手堅く成長…ネットワーク、通信機器、ソフトウエアの3つの領域で高い技術力を持つ当社はシステム開発から導入、アプリケーションの提供、保守管理までフルサポートできるのが大きな強み。一括導入により顧客側にも業務効率化、コスト削減といったメリットを提供できる。また、システム導入といったフロービジネスだけでなく、利用料といったストックビジネスが着実に積み上がっていく安定感も当社の特徴だ。今期の売上高は28億円を見込んでいるが、ストック部分の累計は19億円ほど。

各種サービス開発強化で成長加速…「ボイスポケットトランシーバー」のようなインフラを構築した上で、これに組み合わせる電子決済システムなどの各種サービスの開発・販売も同時に進めている。こうしてストックビジネスを強化するためにも開発部門は生命線。24時間受付のカスタマーサービスに寄せられる声を基に、顧客に喜んでもらえるサービスをスピーディーに開発して市場に投入することが今後の成長の肝だと考える。今回の上場による知名度向上が人材確保でプラスの効果を発揮することを期待している。

<記者の目>
最近は、スマートフォン(高機能携帯電話)を使って利用者が現在地を告げることなくタクシーを呼び出すことができる「モバイルコール」サービスが好調。2010年に販売開始したサービスだが、既存顧客の大半が導入済みという。こうして積み上げ型のビジネスで今後も着実に成長を続けるだろう同社は、今期の売上高を前期比5割増と見込んでおり、「今後も同ペースを維持するとみるが、ストックの積み上がりはますます拡大傾向」と、前途洋洋。

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