東北楽天イーグルス 大活躍  優勝の経済効果500億円とも

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プロ野球のパ・リーグ。ちょっと気が早いかもしれないが、「東北楽天ゴールデンイーグルス」がリーグ優勝なんてことになると、結構な経済効果が期待できそうだ。

東北エリアは、北国のハンデか高校野球で選抜・全国大会とも優勝チームが出ておらず、「優勝旗の白河の関越え」が悲願だが、それを実現する前に優勝旗が津軽海峡を渡る(2004年、05年と駒大苫小牧が全国大会2連覇。全国制覇のメンバーの1人が田中将大選手)という屈辱を味わっている。

また、プロ野球では1974年にロッテ(当時の本拠地は宮城県)が日本一になったものの、日本シリーズの主催試合はすべて後楽園球場だった。優勝パレードも東京(銀座―新宿)のみだった経緯もあることから、楽天が優勝争いを続け最高の結果を得られれば、「悲願達成」で宮城県を中心に秋商戦が大きな盛り上がりとなる可能性大。一部では、日本一になれば「経済効果は通常年の2倍=約500億円もあり得る」ともいわれている。

最も注目されるのは、宮城県仙台市に本社を置き、東北地盤の酒類専門チェーンのやまや(9994)だろう。

このほか宮城県本社では、和食ファミレス「まるまつ」を展開するカルラ(2789・JQ)、タイヤ専売店「タイヤ&ホイール館フジ」のフジ・コーポレーション(7605・JQ)、量販店やレストラン向け食材卸のサトー商会(9996・JQ)も波及効果が期待される。

楽天イーグルスの本拠地「Kスタ宮城」の正式名称は「日本製紙クリネックススタジアム宮城」。同球場のネーミングライツを所有している日本製紙(3863)や、同球場の警備を担当するトスネット(4754・JQ)もメリット享受が読まれる。

楽天イーグルスの運営や関連事業を手掛ける「楽天野球団」では、今年から「東北6県活動」を展開。球場のある宮城県にとどまらず、東北各県にてオフシーズンには選手がトークショーを、球団職員も花笠祭り(山形県)、ねぶた祭り(青森県)など各地の祭りに参加するなどして、東北全体で盛り上げていこうと活動している。

この意味では、優勝効果は宮城県だけでなく東北全体に及ぶ可能性も。スポーツ専門店を展開し、福島県郡山市に本社を置くゼビオ(8281)、福島県地盤のホームセンターのダイユーエイト(2662)、山形県首位の食品スーパーのヤマザワ(9993)、秋田、山形、青森、岩手で食品スーパーを展開しているマックスバリュ東北(2655・2部)などからも目が離せない。

楽天野球団によると、「クライマックスシリーズに進出した2009年もかなり盛り上がったが、今年もここ観客が増えてきている。グッズ販売などとの相乗効果にも期待が持てる」(広報部)と。楽天イーグルスの活躍は、親会社の楽天(4755・JQ)にとってもイメージアップにつながりポジティブ。

なお、東北地方の名誉のため付け加えておくが、大学野球では東北福祉大学が最上位タイトルの全日本選手権を2度(1991年、2004年)制している。

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