任天堂に強弱観対立 3DSに「2つの見方」

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任天堂(7974) 日足

任天堂(7974) 日足

任天堂(7974)の強弱観が対立している。例えば、みずほ証券が7月17日付で買い推奨を継続(1万4,000円目標)すると、UBS証券は8月1日付で売り推奨継続(9,200円目標)としたのが好例だが、先に発表した第1四半期(4-6月)決算に対しても、アナリスト評価は真っ向から食い違っているようだ。

一部でちょっとした話題を呼んだのが、野村証券とSMBC日興証券の決算速報レポート。

ともに投資判断は中立スタンスながら、野村レポートが「3DSは活性化している」とのタイトルのもと、「3DSの好調が際立った決算」と位置付ける一方で、SMBC日興は「3DSの販売が予想外に伸び悩んだ」としている。

もちろん両者の指摘に矛盾はない。要するに、野村は、ソフトの販売本数前年同期比49%増に注目し、SMBC日興は、ハードの販売台数25%減に警鐘を鳴らした格好。同じ「3DS」1つとっても、これだけ見方が異なるところに、この銘柄の評価の難しさが現れているとも言えよう。

思惑ベースに上値模索へ

そして、もう1つが指数思惑。9月上旬発表予定の「日経平均定期入れ替え」に向けては、先の2社(野村、SMBC日興)ともに、任天堂を新規採用有力候補に挙げており、仮に採用されれば、1,500万株(2,000億円)規模の膨大な買い注文が想定されることになるが、みずほ証券が先に発表したレポート、「今後の指数イベント」では、「任天堂が高ウエートのまま採用される可能性は極めて低い」と指摘。仮に採用される場合も、「見なし額面変更によるウエート調整で、株価インパクトは抑えられよう」とする。

結局、セクターアナリストも、クオンツアナリストも、意見がかけ離れている状態。この辺が、4月高値から-26%、6月安値から+59%、7月高値から-16%といった荒っぽい値動きの背景となったようだ。

とはいえ、その辺が思惑要素を強め、信用倍率1.4倍と、昨秋以来の水準まで取組が好転中。25日線抵触を機に切り返してきたテクニカル面も順のパターン。日経平均採用期待と、中国でのゲーム機販売解禁接近説を手掛かりに、目先的には上値を試す足取りが想定されてきそうだ。

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