株式分割候補を探せ! 来春NISA導入が切り口

個別 概況


口座利用上限は「100万円」

オークファン(3674) 日足

オークファン(3674) 日足

最近、株式分割を発表する企業が相次いでいる。17日に1対5分割を発表したオークファン(3674・東マ)がストップ高。1対200(実質1対2)分割発表のITbook(3742・東マ)も大幅高と、株価への感応度の高さも目立つ。特に、オークファンの場合、17日終値が1万3,710円で、100株単位のため、これまで最低単位の投資にも100万円を優に超える資金を必要とした。9月末に株式分割の権利を落とせば、一般個人投資家にもぐっと買いやすくなることがポイントだ。

取引所の推奨する最低取引金額は「5万-50万円」だが、実際には、まだ100万円を超えて取引されている銘柄も少なくない。逆に言えば、これらの銘柄が株式分割を発表すれば、(オークファンと同じ観点から)見直し人気を集める可能性も大きそうだ。

大和証券は12日付で、「NISA(少額投資非課税制度)開始を前に株式分割が期待される銘柄」と題するストラテジーレポートを発行し、候補27銘柄を選定している。最低売買金額が100万円を超える銘柄は、(年間購入額100万円を上限とする)NISA口座で買うことができず、個人株主増加を望む企業であれば、株式分割や単元株数見直しを行うのではないか、との発想だ。もちろん、株主層拡大を重視しない企業には当てはまらないわけだが、その辺を見極める選別基準として、「株主優待実施」企業に絞り込んでいる。大和の挙げた候補銘柄のうち、16日時点で、最低売買金額100万円を割り込んだ山口FGを除いたのが表の26銘柄だ。

いずれも、すでに100株単位か1,000株単位であるため、来年4月1日までの売買単位集約の対象とはならない。あくまでも“自主的”な株式分割が求められる銘柄群だが、特に、個人株主→消費者→顧客として、株主数増加が本業にも直結する食品、小売企業には実施の可能性は小さくないだろう。

表の銘柄の中では、昨年来の急騰を経て、最低売買金額が断トツの300万円に達した東洋水産(2875)の動向が注目されるところ。金額的に手が届かない向きには、ミニ株で投資する手もある。

また、もともと個人株主の支持を集める銘柄では、単元株主数が10万人を超えるOLC(4661)あたりにも、株主対応が期待されてくるところか。

最低売買金額100万円以上で、株主優待を実施している銘柄
 企業名 コード 16日終値 売買単位(株) 最低売買金額
東洋水産 2875 3,350円 1,000 335万円
カナモト 9678 2,221円 1,000 222.1万円
キッコーマン 2801 1,786円 1,000 178.6万円
ミツバ 7280 1,731円 1,000 173.1万円
日本ハム 2282 1,636円 1,000 163.6万円
OLC 4661 15,960円 100 159.6万円
キリンHD 2503 1,639円 1,000 163.9万円
ゼリア新薬 4559 1,505円 1,000 150.5万円
エア・ウォーター 4088 1,490円 1,000 149万円
ロート製薬 4527 1,413円 1,000 141.3万円
積水ハウス 1928 1,412円 1,000 141.2万円
味の素 2802 1,379円 1,000 137.9万円
JR東海 9022 13,000円 100 130万円
横河ブリッジ 5911 1,225円 1,000 122.5万円
しまむら 8227 12,230円 100 122.3万円
日本取引所 8697 11,430円 100 114.3万円
山崎製パン 2212 1,139円 1,000 113.9万円
フジッコ 2908 1,139円 1,000 113.9万円
京セラ 6971 11,170円 100 111.7万円
高島屋 8233 1,102円 1,000 110.2万円
コスモス薬品 3349 10,950円 100 109.5万円
富士急行 9010 1,071円 1,000 107.1万円
TOTO 5332 1,071円 1,000 107.1万円
東急不動産 8815 1,043円 1,000 104.3万円
ワコールHD 3591 1,021円 1,000 102.1万円
小田急電鉄 9007 1,021円 1,000 102.1万円
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