ユーグレナ(2931) 12月20日、東証マザーズに新規上場 ミドリムシの食品化・バイオ燃料化に邁進

IPO 会社紹介 個別


ユーグレナ(2931)が12月20日、東証マザーズに新規上場する。

同社は2005年12月に世界で初めて微細藻(和名ミドリムシ)の屋外大量培養に成功した東京大学農学部発ベンチャー企業。出雲充社長が東大在学中に訪れたバングラデシュで栄養失調問題を目の当たりにし、これを解決するため栄養豊富な食料を作ろうと考えたことが、ミドリムシの研究・事業化のきっかけ。

ミドリムシは、59種類もの豊富な栄養素を持ち「未来の食材」とも呼ばれる。また、油脂生産能力があり、灯油・ジェット燃料に近い炭素14という成分を生成する。こうしたミドリムシの特性を生かし、同社は独自のバイオテクノロジーで、世界の栄養失調問題とエネルギー問題の解決を目指している。

■ミドリムシ食品市場拡大中
現在の収益源は、ミドリムシ粉末を活用した食品と化粧品の販売と、ミドリムシ粉末の外販。粉末外販は伊藤忠商事が手掛ける。

既に80億―90億円のミドリムシ食品市場が立ち上がっているとみられる。一層の啓蒙活動やプロモーション活動により、クロレラ市場(200億円)、青汁市場(500億円)を上回る市場に今後育っていくと期待されている。

国内のみならず、伊藤忠経由での海外販売も視野に入れており、現在、韓国、台湾、中国の3カ国で認可手続き中。同分野は今後も年率40%成長が続くとみられている。

■“ミドリムシ原油”2018年実用化へ
国際航空運送協会(IATA)は、2017年までに航空業界が使用する燃料の10%をバイオ燃料に置き換える目標を設定。日本では、JALとANAの両社で年間9000億円の燃油費を負担していることから、900億円のバイオジェット燃料市場が立ち上がる見通し。

こうした中、同社はミドリムシを活用したバイオジェット燃料を、JX日鉱日石エネルギー、日立プラントテクノロジーなどと共同開発中。2018年の実用化を目指している。商品化の暁には、まずは国内シェア0・1%(9億円分)の供給を行う予定。

このほか、石炭火力発電所を運営する住友共同電力と二酸化炭素の固定化、東京都下水道局とは水質浄化で共同研究を行っている。

概 要
事業内容 微細藻ユーグレナ(和名ミドリムシ)を活用した機能性食品の製造・販売、バイオ燃料・環境技術の研究開発など
本社 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学本郷キャンパス内東京アントレプレナープラザ7階
代表者 出雲充
設立 2005年8月
上場前資本金 4億6,065万円
発行済株式数(上場時) 265万5,500株
筆頭株主 出雲充(25%)
売買単位 100株
公募株式数 500,000株
売出株式数 50,500株(オーバーアロットメント 80,000株)
初値 3,900円(21日、公開価格比 129.4%高)
公開価格 1,700円
ブックビル仮条件 1,580円~1,700円
ブックビル期間 12月05日~12月11日
引受証券 SMBC日興(主幹事)、SBI、みずほインベスターズ、藍澤、香川、マネックス
業績推移
売上高 経常利益 1株利益 配当
2011/09 1,166百万円 314百万円 31,606円 -円
2012/09 1,585百万円 325百万円 91円 -円
2013/09予定 2,291百万円 409百万円 99円 -円

※2012年9月に1株を300株に分割

戻る