循環物色の流れが強まり上値追い 萩原電気とテックファーム

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荻原電気(7467) 日足

荻原電気(7467) 日足

今週の新興市場は、上値追いの展開が想定される。ネット関連や直近IPO(新規上場)銘柄、主力のネット関連など循環物色の流れが強まっているように、押し目買い意欲の強さがうかがえるほか、売買代金も高水準を維持しており、1部市場の活況が新興市場からの資金逃避を誘う状況にはならないと考える。もともと、年末年始は例年、中小型株がにぎわいやすい時期となるが、こうした季節性も下支え要因につながっていこう。今回は萩原電気(7467)とテックファーム(3625)を紹介したい。

萩原電気は車載デバイスの商品企画・設計段階から参画し、顧客企業の要望に沿ったスペックのマイコンや周辺デバイスの提供を行っている。自動車のハイブリッド化、プラグインハイブリッド化、EV(電気自動車)化に伴う電装化の高まりが同社の成長を支えている。11月9日に発表された2013年3月期の第2・四半期(4―9月期)決算は、売上高が前年同期比33・1%増の447億400万円、営業利益が同80・5%増の10億260万円、経常利益が同80.1%増の9億8900万円、四半期純利益が同81.3%増の5億3700万円と大幅な増収増益での着地となった。自動車関連企業における、震災後の挽回(ばんかい)生産などによる国内自動車販売の増加や、北米や東南アジアでの旺盛な自動車需要に伴う増収効果に加え、利益率の高いハイブリッド車向け電子部品の販売が増加したことによるプロダクトミックスの改善、継続的なコスト削減努力から、13年3月期の業績予想は達成されよう。また、顧客、仕入先との長年の取引関係や、高い開発力・ソリューション提供力といった強みを背景に、同社は高いフリーキャッシュフロー(FCF)創出力を有している。なお株主還元策では、連結配当性向25―30%の業績に応じた利益配当を実施していく方針で、今13年3月期の年間配当金は38円が計画されている。今後は、技術センターを充実させて技術目線での新商材発掘力、クルマの新機能への対応力、新ビジネス領域への対応力を強化する方針である。株価は年初来高値圏にあるが、上値追いの展開が予想される。

テックファーム(3625) 日足

テックファーム(3625) 日足

テックファームはモバイル端末向けのアプリケーションソフト開発やWebサイト構築を強みに、開発から保守・運用までワンストップで提供できるITサービス企業として展開。NTTドコモ(9437)を主要顧客に持つ。13年7月期の第1・四半期(8―10月期)決算は、売上高が8億900万円と第1・四半期では過去最高を達成した。国内市場におけるスマートフォン(高機能携帯電話、スマホ)やタブレット端末の普及拡大を背景に、企業からのアプリケーション開発やWebサイト構築依頼が増加していることが背景だ。また、12年4月にサイバードから譲受したモバイルソリューション事業が売上高にプラス寄与していることも、大幅な売上拡大の要因となっている。第2・四半期(11―1月期)以降も、スマホを中心としたモバイル関連のシステム開発需要は拡大基調が見込まれ、13年7月期業績も最高益更新が続く公算が大きい。また、中期的には、米国での非接触ICチップを用いたモバイル電子マネー事業の開始や、ヘルスケア、小売、IT業界向けなど新領域への積極展開による顧客基盤の拡大を図っていくことで、一段の収益成長を目指していく方針だ。当面のターゲットとして、15年7月期に売上高で50億円を目指していく。株価は横ばいが続いているが、業績の拡大を織り込む動きが予想される。

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