「日経平均入れ替え」候補は… 予想レポート、早くも出揃う 任天堂VS日本取引所

個別 概況


三菱紙除外では一致 みずほ証は、一挙6銘柄入替説

主要証券会社による日経平均定期入れ替え予想
銘柄 コード
野村証券
(6月28日付)
採用候補 日東電工 6988
任天堂 7974
除外候補 三菱製紙 3864
みずほ証券
(6月28日付)
(確信度High銘柄のみ)
採用候補 近畿日本鉄道 9041
レオパレス21 8848
ベネッセHD 9783
カカクコム 2371
ドワンゴ 3715
阪急阪神HD 9042
除外候補 三菱製紙 3864
平和不動産 8803
宝HD 2531
東京ドーム 9681
古河機械金属 5715
北越紀州製紙 3865
SMBC日興証券
(7月1日付)
採用候補 任天堂 7974
三菱ガス化学 4182
除外候補 三菱製紙 3864
大和証券
(7月3日付)
採用候補 日本取引所グループ 8697
予備候補 三菱ガス化学 4182
積水化学工業 4204
除外候補 三菱製紙 3864

9月に予定される、日経平均定期入れ替えで、主要な証券4社による予想レポートが出そろった。例年より約1カ月前倒しされた格好。1日付本紙1面で紹介した、日本経済新聞リリース(大証主市場銘柄に対する日経平均採用基準の緩和)を受けたものだ。

日経平均入れ替え予想を手掛ける証券会社は、ほかにもあるが、これまでにUBS、メリルリンチ日本、東海東京などが担当者退社により、事実上“撤退”。みずほ証券R&Cも今回から、みずほ証券予想に一本化されるもよう。また、クオンツチームの充実した岡三証券では従来から日経平均予想を実施していないため、本格的な予想レポートとなると、表の4社でおおむね網羅しているといってもいいだろう。

さて、近年は各社の予想精度も向上し、予想内容も似通ったものになる例が目立っていたが、今回については、文字通り各社各様。一定の共通項を持つ野村、SMBC日興連合に対し、異彩を放つのが、みずほで、大和も独自性を打ち出してきた。4社の最大公約数的意見といえば、「三菱製紙(3864)が絶対基準から除外対象になる」との一点だけだ。

今回の入れ替えで最大のポイントとなるのが任天堂(7974)の取捨だ。今回の採用基準変更で、東証・大証統合前の大証での取引分も測定対象となったため、数値基準上では、一躍上位に浮上してきた。これを素直に候補に挙げてきたのが野村とSMBC日興で、「採用時の影響が大きいことから、今回の採用とはなりにくい」(大和)とみたのがほかの2社、といった構図。

日経平均に採用された銘柄には年金、投信、裁定取引業者などから、株価水準にかかわらず(見なし額面50円換算で)1,500万株前後の買い物が流入することになるため、値がさ株(1万円台)の任天堂を採用すると需給関係に大きな影響を及ぼす可能性がある。これを、どう読むかがで2派の分かれたわけだ。

なお、野村、SMBC日興、大和の3社については、「入れ替えは1銘柄。三菱紙の代替銘柄選び」で共通するが、一挙6銘柄入れ替えを打ち出したのが、みずほ。「6銘柄入れ替え」というと1991年10月の例も想起されるが、採用候補については、確信度「ハイ」の表の6銘柄以外にも、「ミドル」11銘柄、「ロー」3銘柄を列記していた。ミドルにはJAL、日電産、日本取引所(8697)、ローム、ヤマハ発、イビデン、シマノ、THK、ヤマダ電、カルビー、牧野フラ――がある。

そして大和証券。みずほの「確信度・ミドル銘柄」でもあるが、新規採用候補を日本取引所に絞り込んできた(ほかに、「予備候補」として2銘柄)ことが話題。今年初めの東証上場から日が浅いとはいえ、上場後約1年で採用された第一生命の例もある。「東証と大証の統合を象徴する今年の採用銘柄としては適した銘柄」との読みだ。

過去の予想をたどると、大和と野村の的中率の高さが際立ち(大昔には旧新日本証券予想が断トツだった時期も)、近年、SMBC日興がグングン力を付けてきた格好だが、今回の入れ替えにおける新規採用は、任天堂か日本取引所か(あるいは第3の候補なのか)が大いに注目されてくることになりそうだ。

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