高額品に動くファストフード各社 原材料高などコスト増対策へ

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ファストフードチェーン大手が相次ぎ高額商品を投入し話題となっている。

これまでは長期にわたる景気低迷から、値下げ競争の動きとなっていたが、円安基調から輸入食材が高騰する中で、各社とも利益率の向上が大命題となっていた。そのような状況下、アベノミクスの効果で高額商品が受け入れられやすい状況になっていることも追い風に、商品ラインアップ強化の一環として、各社とも取り組みを強化している。

高額商品にいち早く動きだしたのが日本マクドナルドホールディングス(2702・JQ)だ。同社は、6月24日からは肉量を通常品の2.5倍とした大型バーガー「クォーターパウンダー」シリーズの「BLT」と「ハバネロトマト」を発売。店舗によって値段は異なるが単品で「BLT」は520円から570円と、日本国内店舗では過去最高の価格設定にしている。さらに、販売日限定ではあるが「クォーターパウンダージュエリー」として1,000円の製品の投入も発表している。

また、牛丼チェーンでは、吉野家ホールディングス(9861)が7月4日から「ねぎ塩ロース豚丼」と「牛カルビ丼」を並盛480円で販売を開始。既に鰻丼は680円で提供しているゼンショーホールディングス(7550)もすき家店舗で、うな牛を並で880円、特うな丼で1,180円の価格と1,000円を超える商品が登場している。メーンの牛丼は200円台の値段が定着しているが、高額品を投入することで、多様なユーザーニーズを取り込む狙いがあるようだ。

円安基調が継続すれば、原材料価格がさらに上昇する懸念もあるだけに各社の高額商品が成功するかどうかが、今後の成長を左右するかもしれない。

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