富士山関連人気 現実評価へ 三保松原の逆転登録で浮上

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富士山の世界文化遺産登録決定を市場も好感。三保松原の“逆転登録”というサプライズにも後押しされ、幅広い銘柄が買われた。

最もポピュラーな関連株の富士急行(9010)は高値更新後、さすがに値を消したが、富士山麓(さんろく)で採取した天然水を家庭やオフィスに宅配しているウォーターダイレクト(2588・東マ)をはじめ、一休(2450)ヒマラヤ(7514)ゴールドウィン(8111)アルバイトタイムス(2341・JQ)など、“登録効果”が十分織り込まれているとはいえない2番手以下が総じて強調展開となった。

さて、今回の登録で最も驚きをもって受け止められた三保松原。公共交通機関を利用する場合、JR清水駅から静鉄グループが運営する「ジャストライン路線バス」を利用するのが便利とのこと。このほか同グループは、三保松原の近くにあり、富士山と駿河湾を眺めることができ、日本観光地百選で1位に選ばれたこともある名勝「日本平」の山頂と、徳川家康ゆかりの史跡「久能山東照宮」を結ぶロープウェイの運営、日本平ハイク・三保半島ハイク周遊券、JR静岡駅前でホテル運営など手広く展開している。

もちろん、「三保松原も世界遺産の構成資産に含まれることは大変喜ばしい。来訪者の増加に期待が持てる。また、日光東照宮が世界遺産に選ばれた後、久能山東照宮への来訪者も増加した経緯があり、同じような効果を期待している」(しずてつグループ・広報担当)としている。ちなみに久能山東照宮は2015年に鎮座400年を迎えるため、さまざまな催し物が開催されており、ちょっと足を伸ばすには最適といったところか。

同グループの中核、静岡鉄道の筆頭株主が東京急行電鉄(9005)、第2位株主は静岡銀行(8355)。これらは「隠れた富士山関連」ということに。東急は副都心線の相互直通で鉄道事業好調、不動産事業もマンション分譲などが伸び、今期営業増益見通し。

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