IPO社長会見 UMNファーマ(4585) 昆虫細胞を用いたワクチンの2015年承認取得を想定

IPO 個別 社長会見


平野達義社長

平野達義社長

UMNファーマ(4585)が12月11日、マザーズに新規上場した。当日、公開価格(1300円)を8%下回る1196円での初値形成となったものの、その後、買いが先行し、1385円に上昇する場面もあった。上場当日の記者会見で同社の平野達義社長=写真=は次のように語った。

昆虫細胞を使いワクチン開発…昆虫細胞を用いて作るインフルエンザワクチンを開発しており、2014年の国内承認申請、15年の承認取得を想定している。ほかのバイオベンチャーと異なり、世界に輸出できるぐらいのキャパシティーを有するハード(製造工場)を持つことも強み。

BEVS技術…ワクチン開発に当たり、昆虫細胞を用いた遺伝子組み換え技術(BEVS)を利用している。これにより、早く、安全に、大量のワクチンを製造することが可能になる。理論的には、新たなウイルスであっても、8週間後にはワクチン製造のプログラムを作れる。どのようなウイルスがはやってもすぐに対応できるよう、ライブラリー作りも進めている。

3大成長柱…当面はインフルエンザワクチンの国内開発、および、アジア展開を進めていく。韓国については10月に同国企業と提携で基本合意した。来年は中国展開に向け提携交渉をまとめたい。また、他社のバイオシミラー(バイオ後続品)などの製造事業にも取り組む。この3つが今後の大きな柱になる。加えて、最近流行しているノロウイルスのワクチンなどについてもグローバル権利を保有しており、こちらも展開を進めていく。

<記者の目>
鶏卵から作る従来型インフルエンザワクチンの課題を解消するもので、承認されれば国内において急速に普及しよう。アジア市場も有望だ。韓国(インフルエンザワクチン接種率40%)では置き換え需要大。中国(同2%)でも新製法のワクチンへの関心が高く、今後に期待が持てる。

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