地場証券に有望銘柄聞く 輸出関連の突っ込み狙う ファナック、東急不が2票

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ファナック(6954) 週足

ファナック(6954) 週足

14日のメジャーSQ(特別清算指数)算出日を目前にした13日の日経平均株価は再び波乱に見舞われ、前週7日に付けた1万2,548円を割り込む場面もあった。為替の円高加速が嫌気された格好だ。こうした相場急落時を幾度となく経験したベテラン証券マンの銘柄観を参考にしたい。

今回、取材にご協力いただいた地方証券会社各社の参考銘柄を見ると、「長野証券」と「新林証券」が取り上げたファナック、「野畑証券」と「益茂証券」の東急不動産がともに2票ずつを獲得した。

ファナックについては、長野証券が中国向けの回復期待で。新林証券が円高で売られたところの突っ込み買いを推奨。同様の感覚で、長野証券はキヤノンを、新林証券はコマツも選定。

東急不動産については、先駆した不動産株の出直りをにらみ、その中でも、値動きの軽さに定評がのあることがポイントという。

このほかはすべて1票にとどまっているが、「新大垣証券」が野村HD、「丸近証券」がみずほFGをマークするなど金融株に注目する向きも。また、復興やインフラ整備で「中泉証券」がライト工業を。「新大垣証券」が日本道路を取り上げるなど、道路関連株も久々に登場した。

全般的には、週末SQに向けて、値の荒い展開が想定されている。

地方証券の注目銘柄一覧(12日取材)
証券会社
[本店所在地]
参考銘柄 コメント
長野証券
[長野県]
ファナック(6954) キヤノン
(7751)
ファナックは、不振の中国向けが人件費高止まりから今後回復に向かう可能性あり。キヤノンは、利回りで買える水準まで下げており、6月配当取り狙い。いずれも円高にフレた局面が買いのチャンス。全体相場では値幅調整は完了し、徐々に下値を固めていくのではないか。
八十二証券
[長野県]
日本ゼオン
(4205)
マキタ
(6586)
ゼオンは、タッチパネル向けフィルムの拡大に期待。マキタは、国内(米国もそうだが)住宅建設の伸びを背景に電動工具需要が好調だ。週末14日のSQ(特別清算指数)算出日に向けて、全般は値動きの荒い展開が続きそうで、日経平均1万3000―1万3800円のレンジを想定しているが、SQ明け後は次第に落ち着きを取り戻すのではないか。
新大垣証券
[岐阜県]
日本道路(1884) 野村HD
(8604)
当面の日経平均は1万3000―1万3800円のレンジを想定している。1万4000円からは上値の重さが意識されそうだ。基本的に、参院選まではもちあい状態が続き、自民勝利を見届けてから騰勢回復となるのではないか。個別では、インフラ整備関連で日本道路と、追い風の続く証券界の雄、野村HDが注目されてこよう。
中泉証券
[静岡県]
ライト工業
(1926)
オムロン
(6645)
ライト工業は為替の影響を受けづらい内需株で、復興防災需要関連として注目。収益増額期待も背景となる。オムロンは東南アジアなどでの健康機器の伸びが手掛かりとなるほか、投資減税の恩恵にも期待。全般は、7日の日経平均1万2877円で当面の底を入れたとみている。来週、2番底を探りに行く場面があったとしても、1万3000円を大きく下回るようなことはないのではないか。ただし、上値の方も限定的となりそうだ。
野畑証券
[愛知県]
クックパッド
(2193)
東急不動産
(8815)
クックパッドは料理レシピ検索サイトの最大手。有料会員95万人で今後も拡大へ。配当性向20%を掲げ株主還元にも期待。東急不動産は東急系の総合デベロッパー。渋谷再開発など大型の再開発案件を抱えて業績好調が予想される。アベノミクスで真っ先に買われた不動産株も調整がキツイが、早めに調整に入った分、出直るのも早そうだ。
益茂証券
[福井市]
ペプチドリーム
(4587・東マ)
東急不動産
(8815)
ペプチドリームは11日に新規上場した東大発のバイオベンチャーで12日に公募価格の3.1倍となる7900円で初値をつけ、9000円台まで駆け上がった。好需給銘柄。ガンホー、ユーグレナに次ぐ新しい主力株として注目したい。東急不動産は不動産株が出直りの際の先兵に。900円どころでの値固め進展。値動きの軽さもここでは魅力だ。
新林証券
[富山市]
ファナック
(6954)
コマツ
(6301)
先の日銀会合における追加緩和期待も肩透かしに終わり、当面は、円安になったら買われ、円高になると売られる「為替にらみ」の展開が続くことになりそう。ここでは、中国関連株などで、これまで高くて手の出なかった銘柄の大きく押したところを仕込んでおきたい。値幅の取れる銘柄として、ファナックとコマツに注目している。
丸近証券
[京都府]
みずほFG
(8411)
三菱地所
(8802)
みずほFGは7月に銀行統合を控えて、このところ証券大手からの格上げが伝えられている。銀行、信託、証券を自前で保有する金融グループとして注目度が増している。収益改善にも期待大。三菱地所は休養十分の不動産株の象徴としてマークしたい。
六和証券
[京都府]
パイプドビッツ
(3831・東マ)
MARUWA
(5344)
パイプドビッツはクラウド関連。顧客情報管理ソフトなどの伸び率好調。企業の経費削減で浮上。2、8月決算企業であり、決算先取りでも妙味。MARUWAは携帯電話向けセラミックの伸びがいい。次期の決算では、先に買収したヤマギワの収益寄与も期待できるなど見直し材料は豊富だ。
八幡証券
[広島市]
ソフトバンク
(9984)
楽天
(4755・JQ)
今年の日経平均高値から約20%の調整を経て、メジャーSQの通過とともに、あとは日柄調整というのが常識的なところだが、選挙モードに入れば意外と早い切り返しも。米携帯電話会社のスプリント買収で優位に立ちそうなソフトバンク。LTE問題でのKDDIの敵失もプラスに? 同じく米物流会社、ウェブジステイックスを買収、全米に物流網を整備しアマゾン・ドット・コムを追撃する楽天。
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