中古車輸出関連 上昇基調  「新興国需要+円安」で見直し人気  プロトコーポ、カービューなど

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プロトコーポ(4298) 日足

プロトコーポ(4298) 日足

中古車の輸出台数は、リーマン・ショックを経て2008年の134万台から09年は67万台へ急減したが、10年は83万台、11年85万台と回復傾向。足元も10月まで13カ月連続して前年実績を上回るなど好調に推移している。

今年は秋口に向け円高が進んだにもかかわらず、なぜ好調なのか。一因としてミャンマー向けの急増が挙げられる。仕向け先別ランキングでは、同国向けは前年13位だったが、規則改正を背景に今年はトップ3入りが見込まれる。同国のほか、ロシア、UAE、チリ向けも強含みで推移している。

ここ為替は円安を試す展開。「中古車への海外需要は回復傾向にあるとはいえ、円高で価格交渉が不調に終わるケースがあった。円安になれば、中古車の輸出競争力は向上しよう」(業界関係者)といった声が聞かれる。“新興国需要+円安”によって中古車輸出関連株を取り巻く環境は、今後一層改善してくるとみられている。

中でプロトコーポ(4298・JQ)が高値更新基調、水準訂正の足取りとなっている。

今上期(4-9月)は中古車情報誌「Goo」のエリア拡大などが奏功し、計画を上回って着地した。中古車の輸出仲介もアジア向けを中心に順調に推移。下期は、入学、異動などにより国内での中古車売買が最も盛んになる2、3月が含まれることもあり、通期業績上ブレにも期待が持てる状況だ。時価はPER10倍そこそこと依然割安感が強く、上値余地が大きそう。

このほか 中古車輸出のトラスト(3347・東マ)、アップルインター(2788・東マ)もここ動意づいている。

カービュー(2155) 日足

カービュー(2155) 日足

また、前週末7日発表の親会社異動も手掛かりにカービュー(2155・東マ)がストップ高。ソフトバンクの保有株をヤフーが取得し、ヤフーはカービューの52%を握る筆頭株主になる。

「自動車総合ウェブサイト、カーライフをテーマにしたSNS(交流サイト)『みんなのカーライフ』、中古車査定などをより拡大していくに当たり、これまで以上にヤフーの集客効果が期待できる。中古車査定件数の増加に伴い、海外向け中古車輸出仲介の伸びも見込まれる」(カービュー・IR担当)という。

ヤフーは4月の経営陣刷新後、グループ力強化に向けてバリューコマース(2491・JQ)の子会社化や、アスクル(2678)、クックパッド(2193)などと矢継ぎ早に提携し、手薄領域の強化を図るなど、取り組みを進めている。ヤフーとの提携後、クックパッドの利用者増加に拍車が掛かったことが想起され、カービューもしばらく買い人気を集めそうだ。

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