トップインタビュー ワイヤレスゲート(9419) 池田武弘代表取締役CEO 高速無線通信で成長の足場固める

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ワイヤレスゲート 池田武弘代表取締役CEO

池田武弘代表取締役CEO

今期から年80円配当開始

ワイヤレスゲート(9419・東マ)は、有料Wi-Fiサービス会員数が36万人を突破し国内トップシェアの地位を固め、10期目の今12月期から年間80円配当を開始する。5月8日に発表した今12月期第1四半期業績も売上高16億1,600万円、営業利益1億7,500万円と堅調な内容。株価も上場来の高値圏で推移する中、池田武弘CEO(写真)にインタビューした。

――昨年7月の株式上場から10カ月が経過。株式上場で変化したことは。

池田 上場による知名度向上で、さまざまな業種から販売面での引き合いが増加している。家電量販店大手のヨドバシカメラや携帯販売代理店最大手のティーガイアを持つ住友商事と提携しているが、一般消費者に適切な説明が必要な商品を提供していることから、販路は重要なファクター。安定したストックビジネスのため、販売サイドとWin―Winの関係を築くことを重視している。

ワイヤレスゲート(9419) 日足

ワイヤレスゲート(9419) 日足

――販売チャンネルの拡大施策は。

池田 昨年12月末から消費者マインドがニュートラルな土地とされる静岡県で、販売の検証ノウハウを蓄積している。販売ノウハウを改善したオペレーション確立し、日本全国に水平展開していきたい。Wi-Fiサービスは約4万スポットが利用可能となっているが、今後のスポット数増加に伴う地方都市への拡大に対応したい。

――業績の好調が続く一方、今12月期で売上高営業利益率は11%台を計画している。

池田 高速無線通信マーケットに飽和感はなく永続的に伸びるといっても過言ではない。ファブレスで大きな設備投資を必要とせず、内部留保も必要最低限でよく、ストック型ビジネスでリスクが低いという現状のビジネスモデルで無理な利益率の引き上げは必要ない。売上拡大に伴う利益率11%から12%を当面は安定成長の目安としてイメージしている。

――収益拡大策として、オンラインサービス事業の展開を検討されている。

池田 高速無線通信に「広告」「コンテンツ」を載せてプラスαのオプションサービスをイメージしている。例えば、優良な動画配信など。新しいものを考慮して今期から検討しているが、焦らず来年から2年後あたりに花が開けばと考えている。ちなみに、スマホの利用者のうち公衆無線LANの利用割合は25%でしかなく、潜在的市場は大きい。

――成長に伴い、将来的にはどのような企業像をイメージしているか。

池田 通信市場はこれからも伸びる業界だ。そうした中で「通信を意識させない通信会社」を目指したい。デバイスを使って当たり前のように通信環境を作る企業として業界の奥深くに潜り、存在感を示したい。具体的なライバル会社は見当たらないなか、先行メリットを生かしてじっくりと全国展開を見据えたい。

池田武弘CEOプロフィール
1999年大阪大学大学院工学研究科博士課程修了。同年NTTドコモワイヤレス研究所に入所し、同社在籍中2001年から2年間、スタンフォード大学客員研究員。
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