地場証券に有望銘柄聞く 中小型材料株が人気

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新興市場からも4銘柄

アンリツ(6754) 週足

アンリツ(6754) 週足

先の「G20」において、日本の金融政策とともに円安にも理解が得られたことから、株式市場には買い安心感が広がった。日経平均は再び、連日の高値更新場面に。ただ、その一方で3月期決算が本格化に向かう中で、主力株については決算内容と今期の見通しを見極めたいとのムードも。勢い、中小型の材料株に目先の関心が向う。

今回、取材に協力していただいた地方証券会社の参考銘柄を見ても、そうした材料株が多く登場しているのが分かる。「新大垣証券」が太陽誘電。「八十二証券」はアンリツとリンテックを。「八幡証券」は日東電工と小糸製作所を挙げた。

また、新興市場銘柄が比較的多いのも特徴的だ。「新大垣証券」がコロプラ、「六和証券」がカイオムとシンワアートを。「新林証券」はニューフレアテクをマークしている。

 
本店所在地 証券会社 参考銘柄、コメント
信越・中部 長野県 八十二証券 アンリツ(6754)リンテック(7966)
アンリツはLTE(高速携帯電話サービス)のスマホ向け計測器好調などを背景とした高い業績変化率が魅力。リンテックもタッチパネル向けフィルムの伸びを受けて業績回復が順調だ。相場全般は、為替動向や米中景気をにらみながらの展開となるが、1ドル=100円を超える円安となれば、一段の上値を目指す流れが想定されてこよう。日経平均は1万3,500円を挟んで、上下各200円程度の動きか。
東海 岐阜県 新大垣証券 太陽誘電(6976)コロプラ(3668・東マ)
太陽誘電は業績変化率の高さがポイントで、チャート妙味も十分。ゲーム関連のコロプラは「第2のガンホー」との呼び声高く、意外高の素地を秘める。なお全般については、しばらくもみ合い状態が続くのではないか。大型連休前ということもあり、高いところでは、いったん外しておくのも一法だろう。
静岡県 中泉証券 JT(2914)セブン&アイHD(3382)
JTは海外向け好調に加えて、国内でもマイルドセブンから「メビウス」への刷新効果が出てきており、評価余地大。セブン&アイも、セブンイレブンの四国初出店など出店に加速がついてきたことに注目したい。全般は非常に強い展開をたどっているが、為替では、ひとまず1ドル=100円が大きなカベとして意識されている。仮に、あっさり超えてくるようなら、自動車株などを軸に一段高に向かおうが、当面は、為替にらみで日経平均の上値も1万4,000円程度に抑えられるとみている。もっとも、下値については心配無用とみていいだろう。
愛知県 野畑証券 ヤマタネ(9305)JPホールディングス(2749)
ヤマタネは倉庫賃貸が好調に推移しており、今3月期も連続増益の公算大。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)関連としても注目度が増すなど材料豊富。JPホールディングスは保育大手。育児関連で注目。子育て支援とともに「待機児童ゼロ」を掲げるアベノミクス関連として、政策面での支援に期待大。
北陸 福井市 益茂証券 メック(4971)ケネディクス(4321)
メックは電子基板製造、スマホやタブレット向けに業績好調。ここにきて投信関係の買いも入り始めた。高値もみ合いゾーンを抜け出したばかりのチャート妙味も光る。ケネディクスは不動産ファンドの大手。受託資産1兆円を目指す。日銀による思い切った金融緩和で環境は順風そのもの。目先は高値圏でのスピード調整場面だが、早晩、4月9日の高値奪回が有望に。日経平均はさらに一段高を目指そう。決算本格化で中小型株に人気も。
富山市 新林証券 ニューフレアテクノロジー(6256・JQ)三協立山(5932)
引き続き為替動向に敏感な相場が続いており、1ドル=100円乗せの可否が当面の焦点となる。とはいえ、先のG20財務相・中央銀行総裁会議でも日本の金融政策への信任が得られ、7月参院選に向けての円安・株高の方向性には変化はないだろう。ここでの物色対象としては、高技術力を持つ“オンリーワン企業”でありながら、なお低PER水準にあるニューフレアに注目。また、好決算銘柄としては、サッシ好調を背景に三協立山も好対象となりそうだ。
近畿 京都府 丸近証券 商船三井(9104)日本郵船(9101)
商船三井、日本郵船ともに海運大手。商船三井はリストラ断行で集計中の前3月期は大幅赤字だが、今期は黒字転換へ。為替の円安効果も加わる。同様の感覚で日本郵船にも再評価機運。いまだに3月高値を下回ったままの状態にあり、株価には出遅れ感も。不動産株や銀行株などの上昇が続く中、ほとんど手付かずだった銘柄イメージもここでは魅力的だ。
六和証券 カイオム(4583・東マ)シンワアート(2437・JQ)
バイオ関連株の人気復調に合わせてカイオムに注目したい。バイオ人気の筆頭に挙げられている銘柄だが、ようやく出直り態勢を整えてきた。抗体医薬品開発で材料内包。シンワアートはオークション会社。昨今の高額商品の売り上げ好調で連想人気。8万円前後の高値もみ合いだが、上放れが迫っているようだ。
中国・四国 広島市 八幡証券 日東電工(6988)小糸製作所(7276)
先週末のG20において、アベノミクスに対する各国の理解を得られたこともあり、日本株においては、短期的な過熱感を除けば、弱気な材料は見当たらない。業績の上方修正銘柄や、アベノミクス第三の矢である、成長戦略に乗った銘柄の循環物色は今後も続く。タッチパネル用フィルムや自動車向け工業用テープが好調な日東電工は、今期営業最高益を狙える位置まで躍進。トヨタ向けや新興国向け自動車ランプが好調な小糸製作所は経常利益が400億円と、3期ぶりに最高益を更新。
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