デフレ脱却に逆行? 牛丼大手チェーンの値下げ

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「価格」と「質」で差別化する外食業界 大戸屋は健康志向に配慮

吉野家HD(9861) 週足

吉野家HD(9861) 週足

政府のデフレ脱却に向けた政策や原料高、円安などの影響で製品価格が相次いで値上げとなる中で、牛丼大手がこれに逆行する形で値下げに踏み切ってきた。この動きがほかの外食チェーンにどう波及するか注目されるところだ。

牛丼大手ではこれまで、価格面で苦戦を強いられてきた吉野家ホールディングス(9861)が18日午前10時より並盛の価格を380円から280円に大幅に引き下げることを発表した。今年2月から実施された米国産牛肉の輸入条件緩和に伴い、牛肉の調達で柔軟な対応が可能になったことが要因。

同業では、すき家を展開するゼンショーホールディングス(7550)が4月5日から7日間、並盛で280円を250円にする。また、松屋フーズ(9887)も4月8日から15日の午後3時まで、280円を250円に引き下げていたが、今回の吉野家の動きを受けて、期間を限定せずに値下げに動くかに注目が集まっている。

一方、牛丼チェーンとは、サラリーマンの昼食的な意味合いなどで競合する定食チェーンの大戸屋ホールディングス(2705・JQ)では、「大戸屋ごはん処」で4月8日より新グランドメニューを投入した。「からだ想いごはん」としてカロリーや野菜の量、産地やアレルギーへの配慮を高めた内容となっており、近年高まる健康志向に配慮したメニューとなっている。価格面のみならず外食業界にとって「質」も重要なPRポイントとなる。

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