大手合計4,500大量出店  コンビニの設備投資増大が材料

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ホシザキ電機、福島工業、オーデリック、スペースなど

オーデリック(6889) 週足

オーデリック(6889) 週足

コンビニエンスストア大手が引き続き大量出店攻勢。セブン―イレブン、ファミリーマートはそれぞれ1,500店を出すほか、ローソンも800店を計画し、大手5社合計の今期出店数は4,500店近くとなる見通し(退店を考慮すると純増数は3,000店超)。日々10店以上のペースでコンビニがオープンする計算となる。

消費税率引き上げの可能性を踏まえた、特需獲得&特需後の下支えを狙ったもので、「今期に勝負を決める」という上田準二・ファミリーマート会長の勇ましいコメントも伝えられている。

小売りアナリストからは自社競合や”FCオーナー残酷物語再来“のおそれを指摘する声も聞かれるが、それはともかく、冷凍・冷蔵庫業界、LED(発光ダイオード)照明業界、ディスプレー業界などにとって大量出店はポジティブ。コンビニ設備投資関連の切り口を持つ注目株をピックアップしてみたい。

福島工業(6420)=省エネ技術に強みを持つ冷凍冷蔵ショーケースや業務用冷蔵庫のメーカー。食品スーパーなどでは使用電力の半数を冷凍冷蔵ショーケースと関連空調が占め、営業費用に占める光熱費の割合が高いため、消費電力の少ない新製品への引き合いが増えており、業績成長局面にある。PER面でも割高感なく押し目買いスタンスで臨みたい。同業の中野冷機(6411・JQ)もマーク候補。

ホシザキ電機(6465)=業務用厨房機器の大手メーカー。飲食店以外に、介護施設や病院、商店、農業向けへの納入が進展している。コンビニ向けはバックヤードに置く縦型冷蔵庫を手掛ける。「コンビニの出店計画は想定以上」(ホシザキ電機・IR担当)としており、今12月期業績のプラスアルファに期待が持てる状態だ。全体業績も足元好調で計画上ブレペースで推移しているようだ。

オーデリック(6889・JQ)=LED照明器具メーカー。前3月期は12年ぶり最高益更新が読まれる。前期から店舗向けLED照明の拡販も進めており、今期も大幅増益が見込まれる。

スペース(9622)=昨年9月に東証1部へ昇格したディスプレー業界上位企業。前12月期末の受注残は過去最高水準。景気回復期待や不動産市場の底入れなどが追い風となり、コンビニ、専門小売りなど各種チェーンの出店投資が拡大していることから、今期は上方修正に進むとの呼び声が高い。株主還元にも積極的で増配の可能性も浮上している。

11日に2月期決算を発表した同業最大手の乃村工藝社(9716)も注目される。前2月期は大型商業施設に出店する専門店のほか、住宅関連企業のショールーム、託児所、ブライダル施設なども大きく伸び大幅増益。今期は経常利益36億円(前期比51%増)と高利益成長が続く見通し。株価も上昇トレンドが続いている。

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